• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 阪神がドラフトで佐々木麟太郎、真鍋慧、佐倉侠史朗の“甲子園大砲ビッグ3”の指名回避へ…1位指名は投手にターゲット
ドラフト候補だった花巻東の佐々木麟太郎は米国の大学への留学を決断(写真・日刊スポーツ/アフロ)
ドラフト候補だった花巻東の佐々木麟太郎は米国の大学への留学を決断(写真・日刊スポーツ/アフロ)

阪神がドラフトで佐々木麟太郎、真鍋慧、佐倉侠史朗の“甲子園大砲ビッグ3”の指名回避へ…1位指名は投手にターゲット

 阪神が10月26日に行われるドラフト会議で夏の甲子園を盛り上げた花巻東の佐々木麟太郎(18)、広陵の真鍋慧(18)、九州国際大付の佐倉侠史朗(18)の“大砲ビッグ3”の指名を回避する方向であることが19日、明らかになった。大型スラッガーとしてプロ注目の3人は、いずれも右投げ左打ちの一塁手。大山悠輔(28)を4、5年先に追い抜く“ポスト大山”の準備は必要だが、今秋のドラフトでは1位指名は野手ではなく投手を指名する方針を固めた。

18年ぶりVを支えた「大卒野手」のドラフト戦略

 18年ぶりの優勝を果たした阪神が水面下で来季以降を見据えたドラフト戦略を固め始めた。岡田監督は打線の固定に成功。1番の近本、ルーキーの3番、森下、4番の大山、5番の佐藤のクリーンナップは、いずれもドラフト1位。2番の中野は6位だが、恐怖の8番として活躍した木浪は3位、坂本は2位と、上位指名してきたドラフト戦略が、実を結んだ。しかも、全員が大卒。近本、中野、木浪は、大学から社会人を経ているが、即戦力として計算して獲得した選手が活躍した。
 岡田監督は固定したメンバーを「野球の理解度が高い」と評価している。これも“野球IQ”や取り組む姿勢までを綿密に調査してリストアップしたスカウト陣の慧眼だろう。
 来季も指揮を執る岡田監督の本音は、「若い選手が多くて成長過程にあるチーム。阪神を常勝軍団にするための土台を作って、次へバトンを渡したい」というもの。そのためにも今秋のドラフト戦略が重要となる。
 将来性を含めて投手、野手のドラフト候補を格付けしていく作業の中で、佐々木、真鍋、佐倉の“大砲ビッグ3”の1位指名を回避することが濃厚になった。
 佐々木はまだ進路を明かしておらず大学進学の可能性が高いとされているが、真鍋、佐倉はプロ志望届を提出している。
 3人は、右投げ左打ちの魅力的な大型スラッガーだが、いずれも一塁しか守れないというのが、セ・リーグではネック。
 4番打者として優勝を引っ張った大山は今年12月で29歳。ここから数年で絶頂期を迎える。ただ4、5年先を見据えて“ポスト大山”を育成しておかねばならず、将来性のある高校生の野手は、喉から手が出るほど欲しいのだが、1年生の頃から評判となっていた佐々木、真鍋については、成長が頭打ちになっていることもマイナスポイントになった。
 今夏の甲子園で3人は揃ってノーアーチ。高校通算140本塁打を誇り、1m84、113kgと巨漢の佐々木は、4試合で打率.375、2打点の成績を残したが、背中を痛めていたこともあってか、逆方向へ軽打する、技ありのヒットが目立ち、OBでもある大谷翔平を参考にしたフライボール打法はフィットせず、打球が上がらなかった。ストレートに差し込まれるため、インサイド攻めを徹底され、スカウト陣が見たかった将来性を感じさせる打撃内容からはほど遠かった。
 準々決勝の仙台育英戦では大会最速151キロをマークしていた本格右腕、湯田統真を前に歯が立たず、投ゴロと三振。さらに評価を下げた。

 

関連記事一覧