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ドラフト候補だった花巻東の佐々木麟太郎は米国の大学への留学を決断(写真・日刊スポーツ/アフロ)
ドラフト候補だった花巻東の佐々木麟太郎は米国の大学への留学を決断(写真・日刊スポーツ/アフロ)

阪神がドラフトで佐々木麟太郎、真鍋慧、佐倉侠史朗の“甲子園大砲ビッグ3”の指名回避へ…1位指名は投手にターゲット

 真鍋も1m89、89kgの体格で“広陵のボンズ”と呼ばれるパワーヒッター。今夏の甲子園成績は、2試合で打率.375、8打数3安打3打点。立正大淞南戦の6回二死満塁から放った滞空時間の長い、走者一掃のタイムリー二塁打が話題となり、変化球への対応力を見せたが、彼もまた肝心のストレートには差し込まれていた。しかも、慶応との3回戦で3-3で迎えた9回裏無死一塁のチャンスにバントを試みて失敗。真鍋の現状を象徴するシーンになってしまった。
 初戦の土浦日大に敗れて1試合で甲子園を去った佐倉は、4度打席に立ち、左飛、二直、三振、中前打という結果だった。1m82、104kgの巨漢で、グリップの位置が高く、右足を上げてタイミングを取る、その打法にはパワーに頼らない柔軟性がある。だが、スイングスピードは物足りなかった。
 高校生レベルのストレートを打ち返す力と、バッティングのタイミングの取り方に“間”があるかどうか、つまりセンスが見極めのポイントとなるが、彼ら3人には、その重要な条件が、現時点ではまだ備わっていないと判断された模様だ。
 今夏の甲子園組の中で、阪神が目を付けたスラッガーは、智弁学園の松本大輝外野手だ。3試合に出場して打率.385、出塁率.529の数字を残した。1m81、90㎏の体格で高校通算32発のパンチ力があり、2回戦の徳島商戦では、ドラフト候補として注目されていた右腕、森煌誠のストレートを捉えてバックスクリーンに特大の一発を放り込んだ。ボールを柔らかく誘いこむようなタイミングの取り方ができてバットコントロール、コンタクト能力が高い。遠投100m、50m6秒2の強肩&俊足で守備能力も高い。だが、松本は進学を希望しており、現段階ではプロ志望届は出していない。
 “大砲ビッグ3”の指名回避が濃厚となった阪神が1位で狙うのは投手となる。今回のドラフトでは、19日にプロ志望届を提出した東洋大の158キロ左腕、細野晴希、青学大の155キロ右腕の常広羽也斗、中央大の同じく155キロ右腕の西舘勇陽、大商大の右腕、上田大河、桐蔭横浜大の左腕、古謝樹らの逸材が揃っており、即戦力の投手にターゲットを絞る方向だ。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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