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阪神の佐藤輝明が紅白戦で“今季1号”を放つ(写真・黒田史夫)
阪神の佐藤輝明が紅白戦で“今季1号”を放つ(写真・黒田史夫)

覚醒の予感がする阪神・佐藤輝明の“ドライブライン打法”って何だ?…紅白戦2試合目にして特大の今季1号

 阪神が12日、沖縄宜野座で二度目の紅白戦を行い、佐藤輝明(24)が秋山拓巳(32)から“今季1号”を放った。米「ドライブライン」仕込みの新打撃フォームの効果だ。内角を厳しく攻められる本番でどう対応できるのかという課題は残っているものの4年目の“サトテル”に覚醒の予感が漂っている。

「1年目の打撃フォームに戻ったかのようだ」

 

 乾いた打球音が超満員の宜野座に響く。
 前日に続き「1番・三塁」で出場した佐藤がフルカウントから秋山が高めに投じた甘いストレートを見逃さない。打球はライトスタンドに設置された防御ネットの上を越えていった。実戦2試合目にしての“今季1号”。
 岡田監督は「秋山は真っ直ぐばっかりやったからな。いきそうな感じがした」という。
 変化球投手の秋山が、球速が140キロに満たないストレート一辺倒で押せば、この結果の予想も難しくなかったのかもしれないが、1球で仕留めたことは大きな進歩。阪神の大物OBの1人は、佐藤の変化をこう評価した。
「1年目の開幕から序盤にかけてホームランを量産した一番良かった時のスイングに戻っているように見える。バットの軌道が安定して強く振れている。だから、引っ張るだけでなく広角に打球が飛ぶ」
 佐藤の絶頂期は、ルーキーイヤーの4、5月だとされている。2021年には4月で7本。5月7日の横浜DeNA戦でドラフト制以降の新人選手では史上最速となる33試合目での2桁本塁打を記録し、5月28日の敵地での西武戦で、長嶋茂雄氏以来、63年ぶりとなる新人の1試合3本塁打をかっ飛ばすなどしたが、その絶頂期の打撃に近いというのだ。
 昨年12月にハワイV旅行を途中で切り上げてドジャースの二刀流スターである大谷翔平が動作解析&技術指導を受けていることで知られる米国シアトルの「ドライブライン」を訪れた。バットの軌道、体の回転軸、バレルゾーンに打球を飛ばすためにボールにコンタクトする角度など、細かい点をチェックして新フォームに改造した。
「その新フォームが効果を発揮している」と評価するのは、元タイトルホルダーの大物評論家だ。
「グリップを下げ、肩の回るラインとバットが回るラインがリンクしてレベルにスイングできるようになった。そしてテイクバックが非常にコンパクトだ。あれだけ小さいテイクバックでも打球があそこまで飛んだことに手ごたえを感じたのではないか。ドライブラインも、今はバレルゾーンに飛ばすためのアッパースイングではなくレベルスイングを推奨していると聞く。これまでの悪い時の佐藤は、肩のラインよりバットのヘッドが下がり、無理やり煽るようにスイングをしようとするので、バットが波を打つ形になっていた。だからインサイドは苦手としていた。今は、それが解消して安定したスイングでボールを捉えることができている。その典型が第2打席の逆方向へのレフト前ヒット。今までの佐藤なら三塁へのファウルになってきたと思う」

 

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