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大谷だけではない。過去にもあった巨額な詐欺被害(写真・AP/アフロ)
大谷だけではない。過去にもあった巨額な詐欺被害(写真・AP/アフロ)

「もう私は終わりだ」起訴で明らかになった実態…水原氏は大谷のド軍移籍後も口座から野球カードを5000万円分購入…窃盗したのは24億円以上だが違法賭博で失った総額は275億円

 だが、ESPNやロサンゼルスタイムズ紙が、大谷の口座から違法ブックメーカーへの送金があるとの情報をつかみ取材に動き、3月19日には水原氏がESPNのインタビューを受けるに至った。
 ブックメーカーのボウヤー氏は、水原氏に「あなたは大谷からお金は盗んでいない」とテキストメッセージを送ったが、水原氏は「厳密に言えば私は彼からお金を盗んだ。もう私は終わりだ」と切実なメッセージを返したという。
 もう騙し通せないと覚悟を決めた水原氏は、この翌日に韓国で行われた開幕戦後のミーティングで全選手に吐露。その後ホテルで大谷と1対1で会ってすべてを告白している。
 また当局は「大谷氏が自分の口座からブックメーカーに1600万ドルを送金することを許可した形跡はない。大谷は被害者と考えられる」とも述べ、大谷が今回の問題での被害者であることを強調した。大谷は2、3日に事情聴取を受けて水原氏に電信送金を許可したことなどないと証言し自らの携帯電話を法執行機関に提出した。当局が、その履歴などを調査したところ、大谷が水原氏の違法賭博行為や借金の支払いを認識していた、あるいは関与していたことを示す証拠はなかったと判断した。
 ニューヨーク・タイムズ紙によると、水原氏の弁護士であるマイケル・フリードマン氏と連邦検察官が司法取引の交渉をしており、早ければ12日(日本時間13日)にもロサンゼルスの連邦裁判所で罪状認否が行われる予定だという。

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