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5回に大飛球を好守したコールのプレーに大谷は思わずバンザイも(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
5回に大飛球を好守したコールのプレーに大谷は思わずバンザイも(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「まるでピエロ。ロバーツ監督は自分が何をしたかわかっているのか?」5回ノーノーの大谷翔平を交代させて逆転を許したドジャース指揮官の継投ミスに米SNSが大炎上

 ドジャースの大谷翔平(31)が16日(日本時間17日)、本拠地でのフィリーズ戦に「1番・投手兼DH」で先発出場。5回で68球を投げノーヒットノーランを継続していたが、デーブ・ロバーツ監督が(53)が交代を告げ、2番手のジェスティン・ロブレスキー(25)が3ランを含む5連打で5失点して4点のリードを守れず逆転を許した。大谷は8回の第4打席で史上6人目となる2年連続の50号ソロを放ったが6-9で敗れた。5回裏に状態を尋ねられた大谷が「大丈夫」と言ったにもかかわらず、交代させたロバーツ監督の采配を批判する声が殺到して米SNSは大炎上となった。

 5回には「大丈夫です」と続投志願も

 

 大谷は5回までノーヒットノーランを継続していた。ナ・リーグの本塁打争いをしているシュワーバーを1回の第1打席には初球にキャリア最速タイとなる101.7マイル(163.7キロ)をインコースに投げ込んでファウルチップを奪い、最後はスイーパーで見逃し三振に打ち取るなど、直接対決でも封じて、ここまで許した走者は四球のひとつだけ。5つの三振を奪い球数はまだ68球だった。
 MLB公式サイトによると、5回裏、先頭打者として打席に向かう準備をしている大谷にロバーツ監督は体の状態を尋ねた。大谷は「大丈夫です」と答えて遠まわしに続投を志願。困るロバーツ監督をフリーマンが冗談で茶化した。
 そのシーンを「スポーツネットLA」の名物女性レポーターのキルステン・ワトソンさんがレポートしている。
 だが、ロバーツ監督は、6回にロブレスキーへの交代を告げた。この継投が裏目に出た。ロブレスキーは一死から4連打を浴びて2点を失い、さらにマーシュに逆転3ランを許して4点のリードを守れなかったのだ。ロバーツ監督が投手交代でマウンドに向かうとドジャースタジアムは大ブーイングに包まれた。ロバーツ監督の采配への不満の声だ。
 3番手のエンリケスもケプラーに一発を許して、この回に6点を失った。大谷は8回に50号ソロを放ち、コールの犠飛で同点に追いつくも9回に控え捕手のマルシャンに勝ち越しの3点を浴びて6-9で、勝ち試合を落としてしまったのである。
 MLB公式サイトによると、試合後のロバーツ監督は、大谷の投球を「非常に良い投球だった。(初バッテリーの)ベン(ロートベット)とのコンビも素晴らしかった。速球の制球も完璧だったしスライダーも素晴らしかった。相手はまともなスイングがほとんどできず圧倒的だった」と賞賛した上で交代理由をこう説明した。
「1回から5回までの登板制限は厳守している。6回に延ばすことを今年はしていないし、今も(その方針を)変えるつもりはない。大谷は重要だから、もし何かが起きればそれは私の責任になる」
 一方「ドジャーブルー」など複数の米メディアによると大谷は、交代の場面についてこう振り返った。
「(5回に)体の状態を聞かれたので“体の状態はいいよ”とは伝えた。代えるかどうかの判断は完全に監督に任せている。1イニングでも、1人でも多く投げたい気持ちはもちろんある。ただ僕がどこで終わるか、どこまでいくかと決められるわけではない。フロントの判断や監督がいって欲しいのであれば努力するし、もう下がって欲しいのであればそれに従う。選手としてはその立場」
 正論だろう。

 

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