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WBCでの大谷翔平の二刀流起用法は何がベストか?(写真・AP/アフロ)
WBCでの大谷翔平の二刀流起用法は何がベストか?(写真・AP/アフロ)

今日の侍ジャパン阪神戦から出場解禁!WBCで“二刀流”大谷翔平はDHで何番を打ち、どこで先発するのがベストなのか?

 WBCでの世界一奪回を狙う侍ジャパンは今日6日、京セラドーム大阪で阪神と強化試合を行い、いよいよエンゼルスの大谷翔平(28)ら4人のメジャーリーガーの出場が解禁される。大谷は本番ではDHで全試合に出場予定だが何番を打つのか。そして「投手・大谷」は9日の初戦となる中国戦と15日か16日かの準々決勝の2試合の先発が有力とされているが、その起用法がベストなのか。栗山英樹監督(61)の大谷起用法がチームの命運を左右しそうだ。

 栗山構想は「1番DH」?!

 

 ついに大谷の強化試合への出場が解禁される。
 大谷はプライベートジェットで1日夜に来日、3日からチームに合流し、4日にはバンテリンドームでの中日との壮行試合前にフリー打撃を行い、5階席まで飛び込む特大弾を連発してファンや侍メンバーの度肝を抜いた。
 メジャーリーグとの規定でメジャー組は、本番以外の調整試合には、6日の阪神戦と、7日のオリックス戦の2試合にしか出場できないが、栗山監督は、大谷、カージナルスのヌートバー、レッドソックス吉田の3人を、この2試合でスタメン起用する方針。当然、本番を想定した起用となる。
 栗山監督は、世界一奪回へのキーマンである大谷を今大会では二刀流で起用する考え。DH起用については特に問題はなさそうだが、投手起用に関しては、エンゼルスとの間で、細かい取り決めがなされている。
 エンゼルスのフィル・ネビン監督は、「(WBCの)試合で彼が登板する日、ブルペンで投げる日、そして打つ日のすべてが細かく決められている」と明かしている。今季の年俸3000万ドル(約41億円)で契約しているのだからエンゼルスの意向が大きく反映されるのも当然だろう。
 では大谷をどう起用するのがベストなのか。
 まずDHで登場する際の大谷の打順について、栗山監督は、タレントとの中居正広氏との対談で1番説をほのめかしている。昨年、大谷がエンゼルスで打った打順は、1番、2番、3番、4番で、1番が32試合、2番が40試合、3番が79試合、4番が2試合だった。
 第1回WBCの優勝メンバーで北京五輪も経験している元千葉ロッテの評論家の里崎智也氏が推すのは、栗山構想通りの大谷1番だ。
「考えられるスタメンメンバーで1番を打った経験者は大谷と、源田、ヌートバ―くらいです。その経験と足を使えるという部分を考えると1番大谷、2番にヌートバーという1、2番が理想じゃないでしょうか。正直、打順というのは、イニングが進めば、常に1番打者から始まるわけではなのであまり意味がないんですが、WBCはいかに抑えるか、ではなく、いかに点を取るかの野球なので、大谷がDHでフル出場する意味は大きいと思いますよ」
 確かに1番の経験者は、大谷、ヌートバー、中野、源田の3人くらいしかいない。左打者の利点を生かすため1番ヌートバー、2番大谷の並びもあるのだろうが、相手バッテリーに与えるプレッシャーを加味すれば大谷1番にインパクトはある。
 2013年のWBCで戦略コーチを務めた新潟アルビレックスBC監督の橋上秀樹氏は「大谷・2番」を主張する。
「大谷は1番でも2番でもいいんでしょうが、とにかく初回から必ず打順が回ってくる上位で使うべきですね。ヌートバーは、昨年カージナルスで20試合に1番でスタメン起用されていますが、2番起用は6試合だけです。打率は低い(.228)のですが、彼が最も慣れている打順であることを考えると、メジャーリーガーへのリスペクトも含めて1番で起用することでスムーズに力が発揮できそうに見えます。大谷を2番に置けば長打があるので、ヌートバーが出塁すれば、1、2番で1、2点を取れます。特にWBCのように一発勝負の国際試合では先取点が重要になりますので、ヨーイドンの1、2番を最大に機能させるためには1番ヌートバー、2番大谷の組み合わせがベストではないでしょうか」

 

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