
ベッツまでが…「見ているのが辛かった」ロバーツ監督の“ヨレヨレ”カーショーを続投させた“迷走采配“を「正直、続投に驚いた。まだ2点差だぞ」と“レジェンド”ガルシアパーラ氏らが激しく批判
同番組に出演していたドジャースOBのジェリー・ヘアストン・ジュニア氏もその意見に同調した。へアストン・ジュニア氏は、メジャー16年で9球団を渡り歩いた内外野を守れるユーティリティープレーヤー。通算本塁打は70本で同盗塁は147個。現在はガルシアパーラ氏と共に「スポーツネットLA」の解説者だ。
「カーショーが2イニング目に出てきたのは驚きだった。その理由はこうだ。カーショーは(37歳の)ベテラン。1イニング目はボールがキレていなかった。私なら(8回先頭の)リアルミュートと対戦させなかっただろう。ブルペンで誰が準備をしていたかわからないが、まだ2点差のゲームだっただけに驚いた。残念ながらカーショーは抑えられず大量失点となった。カーショーのことを思うと胸が痛い」
今季チームトップの23セーブをマークしているが終盤に調子を落としていたタナー・スコットが個人的な理由で球場に来ておらず、ブルペンの駒が足りなかったのかもしれない、だが、この時点で、ブレイク・トライネン、アレックス・ベシア、エメット・シーハン、そして佐々木朗希がブルペンにはいた。
ロバーツ監督はディビジョンシリーズの第1戦でも、ベンチで迷い、ブルペンへの指示が遅れて、佐々木朗希の準備が間に合わないところだった。大谷翔平がバントの構えをして四球を選ぶ時間稼ぎをしたことでギリギリ肩を作ることが間に合い、メジャー初セーブをマークすることになったが、とんでもない失態だった。
さらに6日のディビジョンシリーズ第2戦でも9回に佐々木ではなくブレイク・トライネンを起用してワンアウトも取れずに3連打で2失点。1点差に詰め寄られ、アレックス・ベシアをつなぎ、二死一、三塁でようやく佐々木をつぎ込み、佐々木が2球でターナーをセカンドゴロに仕留めたが、フィリーズOBで通算116セーブのリッキー・ボタリコ氏に「メジャー史上最も馬鹿な采配のひとつ」とまで酷評された。
そのボタリコ氏は、「NBCスポーツフィラデルフィア」の番組で、このカーショーの続投について触れ、「カーショーが気の毒だった。あそこまで徹底的にやられるとは…ロバーツ監督はまた何も対策を打たなかった」と再び批判していた。
まだドジャースが2勝1敗と優位に立つ。ロバーツ監督は「2勝1敗と我々がいい位置にいる。気持ちは切り替わっている」と言ったが、打線が目覚めたフィリーズとの第4戦は激戦になるのかもしれない。
僅差のゲームになればなるほど、批判を浴び続けているロバーツ監督の継投策が勝敗のカギを握ることになる。注目の第4戦のプレーボールは日本時間本日10日の午前7時08分だ。