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井上尚弥と2度戦った元5階級制覇王者のドネアがラスベガスでの成功に太鼓判(写真・山口裕朗)
井上尚弥と2度戦った元5階級制覇王者のドネアがラスベガスでの成功に太鼓判(写真・山口裕朗)

「破壊の意思を持つ井上尚弥はラスベガスから米国を征服しようとしている」2度戦った元5階級制覇ドネアがモンスターの5.4米防衛戦成功に太鼓判「フェザー級転向は困難だが私より適切に」

 対戦相手のWBA1位のラモン・カルデナス(米国)は27戦26勝(14KO)1敗のボクサーファイター。「地獄のパンチを持つ男」の異名を持ち、3戦前になる昨年2月にはWBC中米カリブスーパーバンタム級王座決定戦でイスラエル・ロドリゲス・ピカソ(メキシコ)の顎を右のカウンターで粉砕して6ラウンドTKO勝利した。プロ13戦目に判定で1敗しているが、減量苦でのコンディション不良が原因で、以降14連勝中。8年間負けはない。リードジャブの上手さとタフさを井上は警戒しているが、ドネアはカルデナスは井上の敵ではないと見ている。
 井上は、この試合をクリアすると9月に日本でWBAの暫定王者で挑発を続けているムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と対戦し、12月には昨年に3年30億円の巨大契約を結んだ「リヤドシーズン」のサウジアラビアでWBA世界フェザー級王者のボールとの対戦が計画されている。そして来年4月には、もう一度スーパーバンタム級に戻して東京ドームでWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M.T)とのスーパーマッチが控えている。
 ドネアは「井上の将来がどうなるかわからないが今のところ彼にとってすべてが可能であると信じている。彼は若く、強く、タフだ」として上でこう続けた。
「挑戦者はたくさんいる。上(フェザー級)には(ラフェエル)エスピノサ(WBO世界フェザー級王者)、中谷も(スーパーバンタム級に)上がってくる。聞いたところによるとその試合は日本で総力戦として行われるそうだね」
 エスピノサは5月4日に井上のアンダーカードに登場。「井上と戦うことが目標。オレは井上よりモンスターだ」と井上戦の実現をアピールしている。フェザー級で先に挑戦を受けるのはボールだが、エスピノサも井上が本格的にフェザー級へ転級してくるのを待っているのだ。
 ドネアはそのフェザー級の戦いについても言及した。
「126パウンド(フェザー級)になると多くの困難に直面するだろうが、それが我々ファンの見たいものだと思う。井上は、筋肉も体格も男として成長した。彼の方が、私よりも適切に126パウンドに移動できると思う。彼はその力を126パウンドで発揮するだろう」

 

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