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5.11井岡との再戦に向けて王者のマルティネスが練習を公開した
5.11井岡との再戦に向けて王者のマルティネスが練習を公開した

「井上尚弥はやっぱりモンスターだった。ダウン克服は練習のたまもの」5.11井岡一翔と再戦するWBA王者マルティネスがモンスターを絶賛し「日本ボクシング界の勢い」を警戒

 昨年7月7日に井岡のWBAタイトルを判定で奪いとり、IBFとWBAの王座を統一した際の公開練習の動きに比べると、明らかに見劣りをしていた。
 大晦日に予定されていた再戦はインフルエンザの罹患により試合前日にドタキャンした。38度を超えていた発熱も下がり、ギリギリまで試合を行う意向を示していたが、ベッドから起き上がることができなかった。いつどこで罹患したかは不明だが、今回はできる限り感染のリスクを減らし「直前の来日でも適応することに自信があったから」と、大晦日には、試合11日前に来日したが、今回は7日前と遅らせた。手指のアルコール消毒を徹底。ホテルと練習場の往復以外の外出を避けるなど、ウィルスの感染予防を徹底している。
「前回は試合ができずファンを待たせしてしまった。再びここに来れて満足だ」
 米ラスベガスで合宿を張り、10から12ラウンドのロングスパーを計12回も行ってきた。前戦同様12ラウンドの判定決着になると踏んでいるのだろう。
「戦略については試合を見てもらえばわかる。クレバーに戦いたい。井岡が
クレバーで経験豊かだからだ。不用意なことはダメ、本当の戦争をしたい」
 前戦では、1ラウンドに井岡に強烈な左のボディカウンターを食らった。その教訓がどこかにある。
 井岡はマルティネスの超攻撃的なスタイルに対抗するために足を止めて打ちあった。クリーンヒットを何発も浴びたわけではなかったが、ジャッジはマルティネスが勢いと手数を支持した。
「自分よがりになった部分があったかも」という反省から井岡は、今回は大幅にスタイルを変えて挑む考えを固めている。カギになるのは、前戦で封印した出入りのボクシング。しかも過去に3度あった再戦のすべてに勝利していて再戦に強い。
 その対応策をマネージャー兼トレーナーのロドリゴ・カラブレッセ氏に聞くと「それは想定内だ。彼が足を使うか、使わないかわからないが、対応についてはいくつかのプランがある、1回目より再戦が難しいのはわかっているので、対策はしている」と、自信ありげに答えた。
 マルティネスも「井岡はパワフルで、経験豊か、グレートなチャンプだが、私もパワフルで経験がある。1戦目と同じく、技術を見せ、レベルの高い試合を見せたい。必ず勝利してベルトを持って帰りたい」と語り、勝負のポイントについては「しっかりとした戦いとインテリジェンス」と明かした。

 

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