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井岡一翔が決戦3日前に夫婦で異例のTikTokライブ
井岡一翔が決戦3日前に夫婦で異例のTikTokライブ

「バンタム挑戦は4階級制覇の人間にしかできない。だがこの1年考えたことはない」井岡一翔が再戦3日前に異例TikTokライブ…1時間以上も夫婦で「引退後」までを語り尽くす

 プロボクシングの元4階級制覇王者の井岡一翔(36、志成)が3日後(11日・大田区総合体育館)に控えたWBA世界スーパーフライ級王者フェルナンド・マルティネス(33、アルゼンチン)との再戦を前に8日、異例のTikTokライブを行った。妻の恵美さんが聞き手になって約1時間の本音トーク。5階級制覇となるバンタム級挑戦への思いや、引退後の未来図に至るまでを語り尽くした。

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 異例のTikTokライブは午後10時にスタートした。大晦日にマルティネスのインフルエンザ罹患で前日にドタキャンとなった再戦まで残り3日。
「残り2.3キロ」の減量があり「ちゃんと頭が回っていない」状況にありながら、妻の恵美さんが、聞き手になって午後11時過ぎまで約1時間以上の軽妙な本音トークを繰り広げた。
 大晦日の試合前にも6日前のクリスマスにインスタライブを敢行し、禁断トークがファンの間で大好評だったため、妻の恵美さんが仕掛け人となって、今回も、試合直前に異例のTikTokライブを開催した。ユーザーからの質問を恵美さんがピックアップする形でライブは進んだ。
 注目すべき発言もあった。
 日本人初の5階級制覇となるバンタム級への挑戦の可能性を問われたのだ。
 井岡は「考えていない。昨年7月に負けてから今まで考えたことはない」と即答したが、それはマルティネスへの再戦にすべてをかけているがゆえで、可能性があることは示唆した。
「もし世界タイトルを持っていて…持っていなくてもいいけど、4階級制覇という結果を持っているから5階級に挑戦できる。それに挑まないのはどうかなとも考える。5階級制覇のチャンスは4階級制覇をしている人間にしかない」
 バンタム級は日本人が4つのベルトを独占している。6月8日に有明で世界前哨戦を戦う那須川天心も11月には世界挑戦する計画で、ここに井岡が参戦してくれば面白いカードが組める。井岡が挑戦者になるため、統一戦のような指名試合が障害になることもなく、ファンが望むドリームカードが実現する可能性もあるだろう。
 スーパーフライ級では、7月にWBC世界同級王者のジェシー・ロドリゲス(米国)とWBO世界同級王者のプメレレ・カフ(南アフリカ)が統一戦を行う。「スーパーフライ級が適性階級」とする井岡は、今回のリベンジに成功すれば、その勝者との3団体統一戦を目標にするのだろうが、ファンが求めるのは、バンタム級への挑戦かもしれない。
 また妻の恵美さんだからこそズバッと聞ける禁断の質問もあった。
「引退は考えていますか?」という質問を読み上げると、笑って「考えていたらやらないでしょう」と即答。
「45歳までいきますよ」と恵美さんがけしかけると、「40歳を飛び越えているやん。あと10年、無理やん」と笑い飛ばした。
 マニー・パッキャオ(フィリピン)やフロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)が、いつ引退したかというところに話が及び「30(歳)後半とかちゃう」と井岡が返した。ちなみに46歳のパッキャオが7月にWBC世界ウェルター級王者のマリオ・バリオス(米国)に挑戦する計画が持ち上がっており、ファンがそれを指摘するやりとりもあった。
 恵美さんは「40(歳まで)いけるけど」とけしかけた。また今回世界王者に返り咲けば、日本での最高年齢記録を更新することも話に出た。
 この引退の話の前には「引退後」の未来図にまで言及した。

 

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