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ドジャースの佐々木朗希がわずか8試合の先発でインピンジメント症候群による負傷者リスト入り(写真・AP/アフロ)
ドジャースの佐々木朗希がわずか8試合の先発でインピンジメント症候群による負傷者リスト入り(写真・AP/アフロ)

「なぜ違和感のあった佐々木朗希に無理をさせたのか疑問」米メディアが“無期限”負傷者リスト入りの佐々木の背景にあるドジャースの対応を問題視…「完成品ではなかった」の厳しい声も

 一方で今回の佐々木の負傷リスト入りには、ドジャースの対応に問題があったのではないか?との疑問の声もあがった。
 米ファンサイディッドのマーク・パウエル記者は、「NPBからわずか23歳でメジャー移籍した佐々木には、腕の消耗やドジャースでのイニング数の増加などによって常に怪我のリスクが伴っていた」と指摘した上で、ロバーツ監督のこのコメントを問題視した。
「私たちが集めた情報によると、彼はここ数週間にわたって違和感を感じていた。しかし、チームの投手陣の現状を考えると、パフォーマンスに影響が出るまで、できる限り忍耐強く投げ続け、困難を乗り越えようとしたようだ。だから(ダイヤモンドバックス戦後に)自身の体の状態について報告してくれた」
 つまりチームは、佐々木に異変が起きていたことを察知していながらも、ブレーキをかけず、しかもロッテ時代にもやったことのない中5日登板を強いたのだ。
 その背景には投手陣に8人もの怪我人が続出しているチーム事情があったのでは?と同記者は疑問視した。
「ロバーツ監督とドジャースは佐々木に怪我を乗り越えて登板することを求めた。ドジャースは、ここ数週間、投手陣のやりくりに苦しんでいた。だとしても、野球界のトッププロスペクトの一人にMLBキャリアの早い段階で怪我のリスクを増やすように無理させる必要があったのか。私はそうは思わない。そもそもなぜロバーツ監督とドジャースのフロントがそのようなリスクを冒すことを厭わなかったのかという疑問が湧いてくる」
 同サイトは前出のロバーツ監督が復帰に期限を定めていないことを明かしたコメントを紹介。
 その上で「佐々木が軽傷を抱えているにもかかわらず、登板を続けさせたことで、ドジャースは知らず知らずのうちに右肩の負傷で欠場する時間を増やしてしまったのかもしれない」と、その対応を批判した。
 ロバーツ監督は佐々木自身がチームのピンチを救うために登板指令にノーと言わなかったことを強調しているが、同サイトは、「佐々木の耐久性が、彼が今後(メジャーで)前進するための疑問符だ。日本では、彼は年間、20回以上の先発をしたことはなく、最大でも130イニング近くを投げただけ。ドジャースではもっと多くのことを求められるだろう。彼はメジャーに挑戦する準備ができているのか。その審判はまだ下っていない」という厳しい意見で記事をまとめている。
 佐々木の今後のリハビリの動向に注目が集まる。

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