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日ハムと阪神のセパ首位対決は新庄監督の率いるファイタースの1勝2敗で終わった(資料写真・黒田史夫)
日ハムと阪神のセパ首位対決は新庄監督の率いるファイタースの1勝2敗で終わった(資料写真・黒田史夫)

「新庄は頭にきて忘れているのかもしれない」TV解説した阪神の岡田彰布顧問が指摘した新庄日ハムの死角とは?

 そして岡田顧問の解説は、これだけでは終わらなかった。一塁ベース上で、近本は、一塁コーチの筒井外野守備走塁コーチと何やら真剣な表情で言葉を交わしていたが、そこで何が話されていたかをこう推察したのだ。
「ひょっとしたら木浪にスチール(のサインが)が出てたんとちゃうか。出ても走れへんので、筒井と(話をしていたのかも)。近本はわかっるから走らんよ。木浪もわかっていて走らんかったのかもしれんけど」
 一塁走者の木浪に盗塁のサインが出ていたのは?と推察したのだ。だが、6点差で8回。ここでの盗塁は、「暗黙のルール」に反する。木浪が走らなかったのは、サインの見逃しではなく、それを守ったのでは?という推察だった。「わかっている」とは、そういうことだ。
 岡田顧問は、「6-0で勝っても8-0で勝っても一緒。いらんことやったらダメですよ」という話もしていた。もう日ハムとは、レギュラーシーズンでは対戦しないが、長いペナントレースの戦いの中で、相手へのリスペクトを欠くプレーや作戦でいらないマイナス要素を増やす必要がないということを暗に示唆していたのである。
 岡田顧問は、沖縄キャンプで2時間以上も新庄監督と話をしたことを紹介し、阪神時代に共にプレーしたことのある後輩をこう評した。
「思ったよりも考えていますよね。(新庄監督の)やりたいことを選手もわかってきた。最初(1年目)いろんなことをやりましたけどね。野球に興味を持たせて、徐々にプラスになってきた」
 岡田顧問は、甲子園で行われた昨年の交流戦で、新庄監督が「今年で最後ですから」と勇退を決意していた話や、メンバー交換の際に阪神のユニホームを着て登場したパフォーマンスを「あとで(球団)代表に怒られます」と覚悟の上で行ったエピソードなども明かしていた。
 監督として対戦した昨年の日ハムとの交流戦結果は阪神の1勝2敗。
「若いチームが野球を覚えた感じで怖かった。凄いことが起きそうな感じはした」   
 そう振り返った。
 また昨年2位に食い込んだ結果が「一回上位で野球をするようになってくると全然違う」とチームに自信を植えつけていると分析した。
 セパの首位チームが激突することになった交流戦は日ハムの1勝2敗で終わった。
「2勝1敗はいい勝負したってあれですよ。日ハムの打線の調子からいくと、セで一番強い相手に1勝2敗で御の字ですよ」
 そう暖かくエールを送った。
 日ハムは今日から横浜に移動して横浜DeNAと3連戦。一方の阪神は甲子園でオリックスとの対戦となっている。

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