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復帰後2度目の“リアル二刀流"となった大谷は1回を2三振無失点(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
復帰後2度目の“リアル二刀流"となった大谷は1回を2三振無失点(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「まだ完全復活はどうなるかわからない」大谷翔平が2度目のリアル二刀流で1回2奪三振無失点もロバーツ監督は先行きに懸念?!…打撃は三塁打&26号2ランのメジャー史塗り替える大爆発

 ドジャースの大谷翔平が22日(日本時間23日)の本拠地でのナショナルズ戦で「1番・投手」で先発出場、投げては1回18球で2奪三振無安打無失点に抑え、打っては走者一掃の三塁打と26号2ランで5打点をマークしてチームの13―7の圧勝に貢献した。1イニングでの降板は予定通りだったというが、ロサンゼルスタイムズ紙のジャック・ハリス記者は、デイブ・ロバーツ監督の「完全復活はどうなるかわからない」との先行きの懸念を示唆するコメントを紹介した。まだ6月のリハビリ登板。完全復活の見通しが判明するのは、どのタイミングになるのだろうか。

 18球中12球が変化球「前回よりリラックスして投げれた」

 

 大谷自身が「前回よりリラックスして全体的に投げれた」と振り返った2度目の登板は、フォーシームの最速159.0キロ、平均157,5キロと余裕を持って“リミッター”をかけ18球中12球に変化球を試した。
 先頭のCJエイブラムスを156キロのフォーシームの1球で一塁ゴロに仕留めると、続くジェームズ・ウッドには全球変化球。最後はスイーパーで内野フライに打ち取ったかに見えたが、デーゲームの太陽が目に入ったムーキー・ベッツがグラブに当てて落球。それでも大谷は落ち着いていた。ルイス・ガルシアをインローのボールゾーンに落とすスイーパーで空振りの三振。続く4番のネート・ローも鋭く縦に落ちるスライダーでバットに空を切らせての連続三振。663日ぶりの復帰登板となった前回16日(同17日)のパドレス戦では、1回28球で2安打1失点だったが、この日は、わずか18球でオープナーの役割を果たした。
 MLB公式サイトによると、対戦したナショナルズのデーブ・マルティネス監督は、「ボールが来てた。スイーパーは本当に良く非常に効果的だった。それが彼の仕事で彼は戦っている」と脱帽だった。
 同サイトは「前回よりもずっと鋭く見えた」と評価。またESPNによると、バッテリーを組んだルーキーのダルトン・ラッシングは「彼はユニコーンだ。彼はなんでもやってくれる」と感動していたという。
 複数の米Youtubeメディアが伝えた会見映像によると、ロバーツ監督も「今日の方が球のキレ、球威、制球も含めて(前回よりも)かなり良かった」と評価。前回よりも10球少ないにもかかわらず1イニングで降板させたことに対しては「打席に立ちながら少しずつ登板を積み重ねて土台を作っていこうという考え方で、慎重に進めている。彼ともコミュニケーションを取っていて時間をかけて段階を踏むことが重要だと理解してくれている。今は無理をする段階にはない」と説明した。
 スポーツネットLAによると、大谷自身も「もともとそういう予定。ある程度、球数、イニングを今後は増やせていけたらいい」と、18球降板の理由を明かしている。
ただ1イニングの“リハビリ登板”が2試合続いた中でロサンゼルスタイムズ紙のハリス記者は、ロバーツ監督に完全復活の見通しについて質問を投げかけて、「興味深い話を聞けた」として指揮官のこんなコメントを自身のXで紹介した。
「それはまだ未定だ。常に慎重になるつもり。“完全に準備万端”とはどういうものになるのか私にはわからない。それがどのようなものか誰にもわからないと思う。なぜなら彼は(二刀流で)普通の先発投手ではないからだ。6イニング90球を投げるとなると、そこまで到達できるかどうかもわからない」
 これが本音なのだろう。
 勝負の9月、そして10月のポストシーズンの戦いに大谷が完全復活してくれるのが理想なのだろうが、米スポーツサイトの「プロフットボール&スポーツネットワーク」は「ロバーツの告白が、ドジャースのローテーションにおける大谷翔平のフルタイムの役割についてレッドフラッグ(大きな懸念)を引き起こしている」との見出しを取り、このハリス記者が引き出したコメントを紹介している。

 

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