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レッドブルが17歳のアービッド・リンドブラッドの英国GPフリー走行抜擢を決め角田裕毅の立場がいよいよ危うくなってきた(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブルが17歳のアービッド・リンドブラッドの英国GPフリー走行抜擢を決め角田裕毅の立場がいよいよ危うくなってきた(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

今日オーストリアGP開幕も角田裕毅が大ピンチ?!レッドブルが17歳“超新星”リンドブラッドの英国GPフリー走行1回目への抜擢を決めて立場が微妙に

 レーシングブルズでは躍進中のルーキー、アイザック・ハジャー(20、フランス)が開幕2戦を終えた段階で2枠を消化。角田、そして日本GP以降はローソンが乗るマシンでは、まだルーキードライバーを起用していない。
 両チームで計5枠が空いている状況でなぜリンドブラッドが、それも直近のオーストリアGPではなく、第12戦の英国GPで初めて公式セッションへ初めて臨むのか。オランダのF1専門メディア『GP BLOG』は次のように分析している。
「レッドブルの申請を受けて、国際自動車連盟が早期にスーパーライセンスを発行した17歳のリンドブラッドがホームレースで、今季のレッドブルのマシンであるRB21のステアリングを、4年連続で世界チャンピオンを獲得しているフェルスタッペンの隣で握る。この瞬間は、間違いなく特別なものになるだろう」
 リンドブラッドはスウェーデン人の父親とインド系の母親との間に生まれ、英国南部のサリー州で育った。5歳でカートを始めるや瞬く間に頭角を現し、レッドブルのジュニアチーム入りした2021年の段階でマルコ氏が将来を嘱望していた。
 いわばレッドブルの秘蔵っ子が、生まれ育った英国でのレースで王者と並び立つ。18歳になる8月8日を待たずして、レッドブルがスーパーライセンスの特例発行を国際自動車連盟(FIA)に申請。10日にマカオで開催されたFIAの内部組織、世界モータースポーツ評議会(WMSC)の会合で急いで承認させた意図が伝わってくる。
 記念すべきF1の公式セッションデビューを自国で、しかも王者とともに飾る。フェルスタッペン2世とも期待されるリンドブラッドが第一歩を踏み出す上で、FP1に参加させるにはレーシングブルズのローソンのシートでも、ましてやフェルスタッペンのシートでもなく、角田のシートしかなかった。
 その角田はレッドブル昇格後の8戦で入賞が3回、獲得ポイントはわずか7にとどまり、前戦のカナダGPまでの3戦に限ればいずれも「0」と深刻な不振にあえいでいる。今季限りでの解雇が海外メディアで報じられている。来季のレッドブルはフェルスタッペンの残留を前提にハジャーが昇格。レーシングブルズにはローソンが残留した上で、リンドブラッドがシートを獲得する、という衝撃的な内容だ。
 今季どころか“夏休み”期間中の更迭を指摘するメディアもある。F1の日程では英国GP後に3週間の中断期間が設けられていて、これが最初の“夏休み”となる。事前に描かれたシナリオ通りに周囲が動いている、とも映る状況で角田は今日27日から、過去4年間の最高位が2021年の12位と決して相性がよくないオーストリアGPに臨む。

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