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角田裕毅がオーストリアGP決勝のピットで懸命な作業を受けるが最下位に沈む(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅がオーストリアGP決勝のピットで懸命な作業を受けるが最下位に沈む(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「なぜこんなにも遅いのか」角田裕毅がオーストリアGPで最下位の16番手に沈み表情強張る…英メディアは「角田の悲惨なレースの原因を究明する必要がある」と厳しい評価

 英国のモータースポーツ専門メディア『RACEFANS.NET』は、レッドブルとして獲得ポイントなしに終わったオーストリアGPを受けたクリスチャン・ホーナー代表(51)のコメントをタイトルに「レッドブルは角田の悲惨なレースの原因を究明する必要がある」とつけた記事のなかで伝えている。
「裕毅と一緒に何が悪かったのかを理解する必要がある。なぜなら、フリー走行の2回目と3回目で、彼はいたって大丈夫そうに見えたからだ。しかし、彼は予選で崩れ落ちてしまい、決勝ではさらにひどいレース展開となってしまった。集団の後方を走っているときの彼は自信を失っているように見えるし、フランコのマシンとの接触に関しては私も理解に苦しむ部分があった。裕毅だけでなく私にもフラストレーションが溜まる状況となったが、すぐに彼とともに(チームのファクトリーがある英国の)シルバーストーンへ移動して、この問題を乗り越えるために彼を助けていきたい」
 角田は公式予選でQ1敗退を喫した後に、今季のレッドブルのマシンRB21の扱いにくさを指摘。その上で「マシンの問題を考えるだけで、本当にイライラする」とコメントした。ホーナー代表は、角田の考えにもある意味で疑問を投げかけた。
「このマシンは、私たちが歩んできた開発の道筋を中心に、長年にわたって進化させてきたものだ。確かに運転するのは簡単ではないかもしれないが、だからといってそれほど難解なものでもない。だからこそ、シルバーストーンで彼と一緒に仕事をするつもりだ。その上で彼がステップアップする姿に期待したい」
 今季のレッドブルは第2戦の中国GPを終えた段階で、精彩を欠いていたリアム・ローソン(23、ニュージーランド)に早々に見切りをつけた。その上で姉妹チームのレーシングブルズの角田と入れ替えてF1界を驚かせた。
 強豪チームの一角であるレッドブルのセカンドドライバーとして、9戦を終えた角田の最高位は第4戦のバーレーンGPでの9位。オーストリアGPを含めて4戦連続で入賞を逃し、獲得したポイントもわずか「7」にとどまっている。
 対照的にレーシングブルズへ降格したローソンは、オーストリアGPで6位に入賞。第8戦のモナコGPでマークした、これまでのキャリアハイの8位を更新するとともに、レーシングブルズで獲得したポイントを「12」として角田を逆転した。

 

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