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ジャーメインの芸術的なボレーシュートで日韓戦に決着をつける(写真・AP/アフロ)
ジャーメインの芸術的なボレーシュートで日韓戦に決着をつける(写真・AP/アフロ)

「日本との差は育成システム」韓国の洪監督が明かすEー1選手権2連覇の森保ジャパン強さの秘密…日韓戦3連敗で現地メディアは「屈辱的な大惨事」

 韓国メディアの『eDaily』は、現役時代はアジア屈指のリベロとして活躍し、日本のベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)や柏レイソルでプレーした経験を持つ洪監督の試合後コメントを通して韓国サッカー界へ警鐘を鳴らした。
「日本で長くプレーした経験から、私は両国を比較分析してきた。そのなかで、日本との差は若い年代からの育成システムにあると考えている。日本は勝敗に一喜一憂せず、育成の一貫性を重視した。対照的に私たちは結果に満足してしまった部分がある。選手個々のスキルで言えば韓国の選手も成長しているし、今日も多くの希望を見た。フィジカルを重視した戦いが、時代遅れだとも思わない。ただ、韓国代表チームだけでなく、韓国サッカー全体として真剣に取り組むべき課題がある」
 日韓両国の代表チームは、1954年3月のW杯アジア予選で初めて対戦。ともに明治神宮外苑競技場で行われた初戦で5-1と大勝し、2戦目では2-2と引き分けた韓国が同年のスイス大会でW杯初出場を果たした。
 韓国が40勝23分け16敗と大きく勝ち越している通算の対戦成績が物語るように、韓国は日本にとって高く険しい壁であり続けた。日本が悲願のW杯に初めて近づいた、メキシコ大会出場をかけた1985年秋のアジア最終予選でも、第1戦を2-1で、第2戦を1-0で連勝した韓国が翌年のW杯に出場した。
 しかし、Jリーグが誕生した1993年以降の対戦に限れば、今回の勝利で日本が10勝10分け9敗とついに勝ち越した。来夏のW杯北中米大会を物差しに考えれば、11大会連続12回目の出場を決めている韓国に対して、日本も初出場した1998年のフランス大会を皮切りに、8大会連続8度目の出場を決めている。
そのなかで別の韓国メディア『my daily』は「記録は嘘をつかない」として、日韓両国の立場が逆転したと認めるべきだと提言した。
「私たちの目の前には認めなければいけない現実がある。日本サッカーは大きく発展して、今や韓国やアジアを超えて世界を見すえている。対照的に韓国代表の競争力は低下し、韓国サッカー全体も日本に大きく遅れを取った。韓日戦は多くの点で特別な意味を持ってきた。しかし、精神的な強さだけを強調して、日本戦での勝利を期待するのは極めて不合理になったと言わざるを得ない。日本に喫した史上初の3連敗は、自分たちの劣った技術の差が出たと冷静に受け止めなければいけない」
 同メディアは今大会の最終節を前に、海外の数々のベッティングサイトをチェック。その結果に、ある意味で現実を突きつけられたとも伝えている。
「日本の勝利オッズは、ホスト国の韓国よりも低かった。専門家やファンの多くは日本が勝利すると予想したが、残念ながらこれは正しいものだった」
 韓国の三大紙のひとつである『中央日報』は、今大会に臨んだ日本代表を「二軍半」と揶揄。その上で敗れた韓国を「最少点差だったが、戦術の完成度を含めて、両国の差は広がる一方だ」と一刀両断した。

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