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  • 「その判定はクレイジーだ」4年ぶり復帰の46歳パッキャオのドロー判定が物議…井上尚弥の元ライバルも物言い…現役続行を宣言し次戦候補に再戦と共にデービスやメイウェザーの名が
46歳のパッキャオが4年ぶりにカムバックしていきなり世界戦に挑んだがドロー判定(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
46歳のパッキャオが4年ぶりにカムバックしていきなり世界戦に挑んだがドロー判定(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「その判定はクレイジーだ」4年ぶり復帰の46歳パッキャオのドロー判定が物議…井上尚弥の元ライバルも物言い…現役続行を宣言し次戦候補に再戦と共にデービスやメイウェザーの名が

 著名なボクシングジャーナリストのダン・ラファエル氏も、「それはただただひどい。ひどさを超えている。完全な大失敗」と、その判定に文句をつけた投稿に対して、劇作家ジェフ・シュワガー氏は、「あなたは完全に間違ってると思う。マニーを応援しているけど、バリオスが勝ったと思う。マニーは彼を一度も傷つけなかった」と反論した。
 ただ物議を醸したパッキャオの復活劇は次なるドラマを生み出すことになりそうだ。パッキャオはリング上で現役を続行するのか?と質問され、「イエス。もちろんだ。レガシーを残すためにもう一度やる」と即答した。
「他のボクサーに刺激を与えることができたと思う。4年前よりもアグレッシブでいい試合ができた。今回はトレーニングの開始が遅れて2か月しかトレーニングができなかったが、次は3か月、きっちりやる」
 そしてバリオスは「再戦したい。この試合はボクシング界にとっても大きなものだった。また戦いたい」とパッキャオとのリマッチを求めた。
 ただBBCによると、フルトンをプロモートするなど、日本にも度々来日しているパッキャオのマネージャーのショーン・ギボンズ氏は、「パッキャオには、次の試合ではバリオスよりもビッグネームと戦う価値がある」と、再戦よりも、他のファイターとの対戦の可能性を示唆。

 具体的に8月16日に再戦する予定の3階級制覇王者でWBA世界ライト級王者のガーボンタ“タンク”デービス(米国)とラモント・ローチ(米国)の名前をあげた。デービスがDV容疑で逮捕されたため、この再戦の行方は流動的で、2人ともまだライト級で戦っているが、デービスvsパッキャオが実現すれば注目度は抜群だろう。
 そして最大の注目カードが、2015年に世紀の一戦としてPPVの記録的売り上げを作った無敗も元5階級制覇王者、フロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)との再戦だ。その試合は、メイウェザーが判定勝利している。
 パッキャオは「メイウェザーが引退を撤回して、契約にサインした場合、我々は戦うだろう。彼が望むなら、もう一度戦おう。今動いている」とコメントした。
 48歳のメイウェザーは、引退後、RIZINの舞台で、那須川天心や朝倉未来とボクシングルールでのエキシビションマッチを戦うなど、まだ“半現役”の生活を続けている。RIZINで来日した際、「パッキャオとの再戦はない」と全面否定していたが、ビッグマネーが動けば、現役復帰する可能性もあるのかもしれない。
 昨年7月に超RIZIN.3で、キックボクサーの安保瑠輝也と判定無しのボクシングルールのエキシビションマッチを戦い、KO決着できず、むしろ内容で圧倒され「終わった」との評判が立ったカリスマが、見事に復活を遂げ、再びボクシング界の“ど真ん中”に帰ってきたことだけは確かなようだ。

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