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自力V消滅に続き、対阪神のカード負け越しが決まった巨人の阿部監督の苦悩が続く(資料写真:Imagn/ロイター/アフロ)
自力V消滅に続き、対阪神のカード負け越しが決まった巨人の阿部監督の苦悩が続く(資料写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「巨人にミラクルの可能性なんてこれっぽっちもない。ファンはもっと怒るべき」大物OBが阪神に連敗し自力V消滅に続き屈辱の前半戦での負け越しが決定したジャイアンツに喝!

 巨人が20日、東京ドームでの阪神戦に1-2で敗れて連敗、対戦成績が4勝13敗となり、前半戦でのカード負け越しが決定した。1951年に球宴が始まって以来、球団初のスピード白旗で前日の自力V消滅に続いての屈辱となった。阪神とのゲーム差は11。1996年に11.5差を逆転したメークドラマ(ミラクル)、2008年に13差をひっくり返したメークレジェンドがあったが、巨人の大物OBでヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏(93)は「ミラクルの可能性なんてこれっぽっちもない。ファンはもっと怒るべき」と檄を飛ばした。

 2度の満塁チャンスに逆転できず

 阿部監督は最後の反撃をベテランにかけた。
 1点を追う9回だ。阪神の“守護神”岩崎に対して一人目は中山に代えて40歳の長野。だが、見送ればおそらくボールのチェンジアップに手を出して空振りの三振。2人目は36歳の坂本。彼もまた初球のチェンジアップにタイミングが合わずショートフライ。最後は途中出場の岸田がライトフライに倒れ、東京ドームで盛り上がったのは阪神ファンだけ。
 しかも、黄色に染まったレフトスタンドから「頑張れ、頑張れ、ジャイアンツ」と、屈辱のコールが巻き起こった。前日の自力V消滅に続いての対阪神戦5連敗で、前半戦でのシーズン負け越しが決定した。ゲーム差は11。あまりに不甲斐ないライバルの失墜に情けをかけられたのである。
 スポーツ各紙に報道によると阿部監督は、「自ら(チャンスを)潰した。(先発起用した若手には)荷が重い。それでなんとか勝たせてあげるのがこっちの役目だけど」と嘆きながらも、対阪神戦の負け越し決定については「何も問題ない」と強がったという。
 先発の赤星が2回に伏兵の小幡に一発を浴びて先取点を許した。不用意に投じたカーブだった。だが、3回には、防御率1.42だったセ・リーグの奪三振王のデュプランティエが初登板となったドームのマウンドが合わなかったか、疲労の蓄積なのか、突如、3つの四球。「どうぞ!」とばかりに一死満塁の逆転機をもらったのだ。
 だが、4番の増田がライトフライ。5番に抜擢したルーキーの荒巻のバットはワンバウンドのナックルカーブに空を切った。荒巻の5番抜擢はまだ「荷が重たかった」のか。

 さらに4回に追加点を許した裏の攻撃で、阪神2番手の岩貞から泉口、中山が連打で無死一、二塁のチャンスを作るも、先発出場の小林がスリーバントに失敗した。代打岸田が四球で選び、一死満塁として、失いかけたチャンスを広げて、丸のセンター前タイムリーで1点を還すも勢いが続かない。なおも一死満塁で佐々木の代打オコエがセカンドフライに倒れ、同点犠飛も打てず、吉川もセカンドゴロに終わって三者が残塁した。
 G党に期待を抱かせたのもここまで。6回以降は、湯浅、及川、石川、岩崎の黄金リレーの前にヒットどころか一人の走者も出せず1点差負けである。
 広岡氏も伝統のGT戦で一矢を報いることもできない古巣の敗戦を嘆いた。
「あまりに不甲斐ない。OBとして悔しいね」

 

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