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「2番・投手」の大谷が逆転の35号2ランで自らを援護(資料写真・AP/アフロ)
「2番・投手」の大谷が逆転の35号2ランで自らを援護(資料写真・AP/アフロ)

「子供の頃なら被弾して『絶対に取り返してやる』ってなるけど…あれは本当にクレイジー」大谷翔平に先制被弾させたバクストンがその裏の35号逆転2ランに唖然

 ドジャースの大谷翔平(31)が21日(日本時間22日)、本拠地でのツインズ戦に「2番・投手兼DH」で出場し、1回にバイロン・バクストン(31)に先頭打者アーチを許したものの、その裏無死一塁で、デービッド・フェスタ(25)から3試合連発となる逆転の35号2ランをバックスクリーンに放りこみ自らを援護した。大リーグ公式サイトによると、初回に本塁打を浴び自ら本塁打を放ったのは、1979年のフィリーズのランディ・ラーチが記録して以来となる46年ぶりの超異例記録。大谷は、3回46球を投げ4安打3奪三振1失点にまとめ、チームは捕手のウィル・スミス(30)の2打席連続本塁打などで5-2で勝利し連敗を3でストップした。

 46年ぶりの異例記録

 

 二刀流復帰後、6度目の先発にして初めて手痛い一発を食らった。
 1回だ。大谷が先頭のバクストンに投じた2球目だった。「失投」と大谷が認める高めに浮いたスイーバーを捉えられ打球はレフトスタンドの中段に飛び込んだ。打球を見送った大谷は顔をしかめたが、「うんうん」と何か納得するかのようにうなずいた。エンゼルス時代の2023年7月21日のパイレーツ戦で4本塁打を打たれて以来、約2年ぶりとなる被弾だった。
 バクストンは、ここまでチーム最多の22本塁打を放ち、オールスターに選ばれ、ホームランダービーにも出場し準決勝まで進出したツインズの顔ともいえるパワーヒッター。大谷とは初対戦だった。
 それでも大谷は、3番のトレバー・ラーナック、5番のコディ・クレメンスから空振りの三振を奪い無失点に切り抜けると、その裏「打者大谷」がとんでもない快挙をやってのける。
 先頭のムーキー・ベッツが四球を選ぶと、右腕のフェスタがカウント2―1からの投じた高めに浮くチェンジアップを見逃さなかった。確信のバックフリップ。打球角度26度、打球速度113.4マイル(約182.5キロ)、飛距離441フィート(約134.4メートル)の打球がバックスクリーンまで飛んでいった。3試合連続の35号逆転2ランにドジャースタジアムは一気にヒートアップした。
 MLB公式サイトによると、初回に被弾した投手がその裏に本塁打をやり返したのは、1979年5月17日にフィリーズのラーチがカブス戦で記録して以来46年ぶりとなる超異例の記録。
 ベッツの不振から、2番を打つようになって初めての二刀流だった。
 ロバーツ監督が「少しは打席に入る準備の時間が増えるだろう」と語っていたように、「1番・投手」で先発出場したここまで5試合は、マウンドを降りた後にベンチ前で、バッティングレガースなどをつけて、あわただしく準備する影響からか、第1打席の成績は、一塁ゴロが2つ、三振が3つと、打率0割に終わっていた。
 だが、この日は2番だったため、一度はベンチに下がるなど準備に余裕があった。その時間的な余裕が、1回の第1打席の打撃復活につながったのかもしれない。
「先制点はもちろん与えたくなかったけど、1打席目にムーキー(ベッツ)がいい形で出てくれたんで、つなげればいいなという思いで打席に入って結果的にホームランなって良かった」
 スポーツネットLAのフラッシュインタビューで大谷は、快挙をこう振り返った。

 

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