
大谷翔平はRソックス3連戦で8試合連続本塁打のメジャー記録に並べるのか…ロバーツ監督は「“グリモン”まで凄く狭いので打球が上がれば本塁打」と可能性示唆も同球場では2本…2戦目は天敵左腕
ドジャースの大谷翔平(31)が23日(日本時間24日)、本拠地でのツインズ戦に「2番・DH」でスタメン出場し、1回無死走者無しの場面で、クリス・パダック(29)のカーブを捉えて左中間に、134.4メートルの特大弾を放った。これで5試合連続アー。2019年のマックス・マンシー以来、7人目となるドジャースの球団記録に並び、ナ・リーグの本塁打争いでも単独トップに躍り出た。メジャー記録は8試合連続。大谷は明日25日(日本時間26日)から敵地に乗り込んでのレッドソックス3連戦で偉業に挑むことになる。
5打席連続本塁打で逆方向が4本
大谷のバットが止まらない。
1回だ。ムーキー・ベッツが倒れ、走者無しで打席に入った大谷が集中力を高めた。カウント0-2と追い込まれた大谷はパダックが投じた甘いカーブを見逃さない。34度の角度であがった打球は左中間スタンドへ消えた。これで5試合連続本塁打。ドジャースでは1950年のロイ・カンパネラ、2001年のショーン・グリーン、2010年のマット・ケンプ、2014年から2015年に跨いだエイドリアン・ゴンサレス、そして2019年のマックス・マンシーに並ぶ7人目の球団記録だった。
NHKの中継局のインタビューで大谷は「(パダックは)なかなか素晴らしいピッチャーで最初は打線も打ちあぐんでいた。その中で先制点を取れたのは良かったが、2打席以降、ちょっと思い通りの打席が送れなかったのでそこは反省点」とコメントした。
本塁打以降は三振、三振、レフトフライに申告敬遠。ツインズベンチが選択した9回二死一塁からのセオリー無視の申告敬遠が逆転サヨナラ劇につながり、「苦しいゲームでしたが、最後はなんとか勝てた。シリーズ勝ち越せて良かった」と振り返りながらも、反省を忘れないのが大谷なのだ。
そして大谷はさらなる偉業への挑戦資格を得た。
過去にデール・ロング(1956年)、ドン・マッティングリー(1987年)、ケン・グリフィー・ジュニア(1993年)の3人がやってのけた8試合の連続試合本塁打のメジャー記録への挑戦だ。
ちなみにNPBの連続試合本塁打記録は王貞治氏とランディ・バース氏の7試合。
MLB公式サイトによると、デーブ・ロバーツ監督は、メジャー記録更新の可能性を聞かれ「その答えはわからない」と、しながらも、その舞台となるフェンウエイパークに可能性を秘めていることを明かした。
「ここ1週間のようなアプローチを続けていれば、グリーンモンスターまで凄く狭いから彼が打ち上げたフライボールはすべて本塁打になるよ。だからボストンに行っても同じアプローチを続けてくれればいい。そしてその結果を待とうじゃないか」
日本時間の明日26日からドジャースは敵地でレッドソックスと3連戦。舞台となるメジャー最古の球場であるフェンウエイパークは、独特の形状で知られる。レフトまでは94.5メートルしかない。そのためレフトには高さ11.3メートルの「グリーンモンスター」と呼ばれる巨大な壁が設置されている。左中間は直線で膨らみがない。最短は92メートルで最長が128メートルといういびつな形状をしている。大谷は過去フェンウエイパークで14試合に出場し、2本塁打、打率.310、OPS.810の成績。58打数で2本塁打は少ないが、エンゼルス時代の2021年2021年5月14日には右腕ニック・ピベッタから泳ぎながらグリーンモンスター越えの一発を放ち、現地ファンや関係者を驚愕させたことがある。