
「離脱期間はロウキにとって100%プラス」9月初旬復帰メドの佐々木朗希をド軍ロバーツ監督が絶賛…新球ツーシームと“故障しない”修正フォームを取得…米メディアも好意的に報じる
ドジャースの佐々木朗希(23)が5日(日本時間6日)、ドジャースタジアムでのカージナルス戦前に32球のブルペン投球を行い、取材対応をした。メジャー1年目の佐々木は右肩インピンジメント症候群で5月13日に負傷者リスト入りしていたが、復帰メドが立ち、米メディアはXデーを9月初旬と報じた。リハビリ期間中の新球ツーシームと故障を再発しない新フォームを取得。デーブ・ロバーツ監督(53)は「離脱期間は100%プラス」と評価した。
「肩周りが痛くなった理由がわかった」
ついにロウキ・ササキが帰ってくる。
米メディア「ドジャースインサイダー」によると、この日、ブルペン投球を行った佐々木は、最速96マイル(約154.5キロ)をマークした。東京ドームでのカブスとの開幕カードで先発デビュー、8試合に投げ1勝1敗、防御率4.72の成績で、5月13日に負傷者リスト入りし、戦列を離れた。6月下旬からキャッチボールを再開し、すでに7月、8月に打者を相手にしたライブBPに2度登板。
スポーツネットLAが伝えたインタビュー映像によれば、佐々木は「もう健康面はだいぶ良くて不安も痛みもない」と明言した。
さらにリハビリの過程を振り返り、こう明かした。
「痛みが起きた理由を見つけることができて、そこからはスムーズにいった。思っていたフォームと実際のフォームにズレがあり痛みが出た。今は修正してる段階。完全に自分が投げたいように投げれているわけじゃないが、確実にいい方向に向かっている」
肩回りに痛みが出た原因は投球フォームにあり、その修正に取り組んでいるという。佐々木は、復帰への自信と時期を聞かれ「今シーズンに戻れるとは思っている。パフォーマンス的に戻れるか、投げるチャンスがあるのか、など健康であっても投げれない理由もあるが、投げられるように準備するだけ」と断言した。
米メディアも好意的に報じた。
ESPNは、「佐々木はリハビリの次のステップに踏み出している。肩に“痛みなし”」との見出しを取り、LAタイムズも「ついに状況が好転し始める」、MLB公式も「重要なブルペン投球で回復に手応え」と報じた。
前出のドジャースインサイダーは「離れた時間が佐々木に恩恵をもたらした」との見出しを取り、この間に新たに取得した新球ツーシームなどに焦点を当てた。
ロバーツ監督は「この離脱は彼にとって100%プラスだったと思う」と語り、こう続けた。
「すべてにおいて大きな調整が必要だったし、彼はよく試合を観察していた。投手が、どのように打者に対処し、打者がどう反応するかなど、彼は野球を深く理解している。この休養期間は本当に役立ったはずだよ」
この間、佐々木は、フォーシーム、スプリット、スライダーに続く新球のツーシームに取り組んだ。