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故・長嶋茂雄氏は「4番1000日計画」で松井秀喜氏を鍛えた
故・長嶋茂雄氏は「4番1000日計画」で松井秀喜氏を鍛えた

「阿部の次の巨人監督は松井しかいない」巨人大物OBが8.16東京ドームGT戦での長嶋茂雄氏の追悼試合で始球式登板が決まった松井秀喜氏の「生前約束」について独自見解

「阿部は、今年はもう優勝はできない。たとえクライマックスシリーズ出場を逃したとしてもすぐに辞めさせるわけにはいかない。3、4年はやるだろう。その後、巨人は、松井に(監督就任を)頼み込むんじゃないか」とも予想した。
 2位の巨人はマジック「26」の阪神と12ゲーム差。3位の横浜DeNAとは2.5差、4位の中日とは4.5差となっている。
 広岡氏が松井氏を支持する理由は、その経験値だ。
「メジャーのヤンキースで4番を張り、ワールドシリーズではMVPも獲得した。百戦錬磨のところがある。どんと肝は据わっている。長嶋よりも松井は頭がいいよ(笑)」
 広岡氏は2009年のフィリーズとのワールドシリーズで打率.615、3本塁打、8打点と大爆発して、MVPを獲得、ヤンキースを9年ぶりに世界一へ導いた活躍が印象に残っているという。
 巨人は、阿部監督には2軍監督、ヘッドコーチを経験させて帝王学を学ばせた。チーム事情から高橋由伸氏にコーチ経験のないままいきなり監督をさせて結果が出なかった教訓が背景にある。昨年、阿部監督が就任1年目にリーグ優勝を果たした裏にはそれらの指導者としての経験がプラス要素としてある。広岡氏も、「2軍監督の経験が必要」が持論だが、松井氏が監督に就任する際には、「いきなりでいいんじゃないか。しっかりとした参謀とピッチングコーチを付ければ」との考えがある。
 松井氏が、監督就任に前向きになれなかった理由とされる、監督人事の決定権と現場への強い影響力を持っていたナベツネこと渡邉恒雄氏も昨年12月に死去。チーム経営のガバナンスも大きく変わり、松井氏の監督就任への“障害”はなくなった。全選手が背番号「3」をつけてプレーする長嶋茂雄追悼試合での松井氏のセレモニアルピッチは、「長嶋氏との約束実現」へのメッセージなのかもしれない。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

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