
え!そんなことして大丈夫?ダメ押し45号の大谷翔平がなんとベンチ前でヤジを飛ばすパドレスファンに握手を求める驚愕行動…「呆気に取られて縮こまる」
ドジャースが24日(日本時間25日)敵地でのパドレス戦に8-2で快勝して同率首位に浮上、ナ・リーグ西地区の優勝マジック「31」を点灯させた。打線が沈黙して連敗していたが、この日は、4本塁打の一発攻勢をかけてトドメが9回に大谷翔平(31)が松井裕樹(29)から放ったナ・リーグの本塁打争いでトップに並ぶ45号ソロだった。そして大谷はホームを踏むとベンチに戻る前にパドレスファンをドキッとさせる驚愕行動に出た。
パドレスを8-2撃破でマジック「31」が点灯
“トドメ”はパドレスとの首位攻防戦で沈黙していた二刀流スターの一発だった。7-2で迎えた9回だ。パドレスの松井がカウント1-2から高めのゾーンに投じた94.1マイル(約151.4キロ)のフォーシームを見逃さない。打った瞬間に確信を抱いた一発を右中間スタンドへ放り込んだ。大谷はこの第5打席まで14打席連続ノーヒットと苦しんでいたが、最後に松井を相手に目を覚まして、同率首位浮上を決定的にした。ナ・リーグの本塁打争いでも、カイル・シュワーバー(フィリーズ)に並んだが、さらに大谷は驚愕の行動で敵地ペトコ・パークを唖然とさせた。
なんとホームを踏んだ大谷は、ベンチ前でテオスカー・ヘルナンデスの恒例のひまわりの種シャワーを浴びる前に、ベンチのすぐ横で、試合中ずっとヤジを飛ばし続けていたパドレスファンに笑顔で近づき右手を差し出して握手を求めたのだ。
そして、2人のファンと右手でハイタッチをして、ベンチに戻り、デーブ・ロバーツ監督とハイタッチ。ヘルナンデスのひまわりの種シャワーを浴び、満面の笑みで、雄叫びをあげながらベンチへ凱旋した。
タッチをしたパドレスファンからまた何か声をかけられたのだろう。大谷はその方向を向き、左手でポンと何か合図を返した。
試合中にプレーヤーがファンと絡むのも稀なら、敵地で二刀流スターが相手のファンとスキンシップを取るなど異例中の異例だ。
前の2試合で、5安打しか打てなかった打線が奮起し、計4本塁打が飛び出す一発攻勢で、パドレスとの首位攻防戦の連敗を止め、同率首位に返り咲いたことがよほど嬉しかったのだろう。
7回に決勝アーチを放っていたダルトン・ラッシングは、中継局のNHKのインタビューに答え、「彼を見ているのは楽しい。メジャーで最高の選手とプレーできていることが嬉しいよ」と大谷の一撃を称えた。
スポーツイラストレイテッド誌もこの大谷の驚愕の行動をクローズアップした。「大谷翔平がホームラン後にパドレスファンへユーモラスなジェスチャー」との見出しを取り、「大谷はパドレス戦でホームランを放った後に観客からのヤジに応じた」と伝えた。
「大谷はドジャースとパドレスのライバル関係に伴う敵意には十分に慣れている。両チームが対戦するたびに試合は緊張感に包まれ、ファンからも数多くのヤジが飛ぶ。日曜のペトコ・パークでも一人の観客が大谷に試合中ずっと執拗にヤジを飛ばしていたが、大谷は“昔ながらの方法”で沈黙させた…バットひと振りである」
同誌は、大谷がファンと握手した場面を描写して詳しい様子を紹介した。
「ファンは大谷が握手を求めてきたことに驚き、呆気にとられた様子で席で縮こまってしまっていた。その一方でロバーツ監督やベンチの仲間たちは、この“大谷流の皮肉なお返し”を最前列で見て大喜び。チーム全体がその光景に注目し、笑いながら、ドジャースの指名打者がヤジを正面から受け止める姿を楽しんでいた」
この大谷の行動は、打線の低迷で首位から陥落し、落ち込んでいたチームが見事に立ち直ったことを示す象徴的なシーンだったのかもしれない。