
田中将大の日米通算200勝にストップをかけた広島のまさかの「打つな」の指示と巨人の信じられない守乱…その理由とは?
そしてファビアンにもレフト前ヒットを打たれて2者が生還して2-5。その後、二死からモンテロに四球まで与えたが、末包を三振に仕留めて、この回を終えるが、3回の先頭打者、田中に阿部監督は代打を送った。王手をかけていた日米通算200勝はお預けとなった。チームは3-8の大敗で4連敗である。
前出の評論家は、もうひとつミスが生まれる遠因を指摘した。
「投球のリズム。甘くいけば打たれるという意識が強すぎて、丁寧にいきすぎてゾーンで勝負ができていないのでボール、ボールと球数が増えて、守っている野手の集中力が切れがちになる。マー君の今の投球スタイルとミスが生まれることは無関係ではない」
田中は立ち上がりから中村にボール3。フルカウントとなりヒットを打たれ、一死から小園にもライト前ヒットでつながれ、二死一、二塁から末包にレフトオーバーのタイムリー二塁打を浴びた。中継プレーで一塁走者の小園はヘッドスライディングで突っ込んだがホームでタッチアウト。
前日も本塁でのクロスプレーでゲームセットとなっていて、阿部監督が「コリジョンルール」の適用を審判団に確認していたが、今度は逆のパターン。ジャンプしてバックホームを捕球した岸田が着地した際にホームベースを塞いでいたが、新井監督のリクエストに今回も審判団はコリジョンを適用しなかった。
2点目を阻止し、2回に岸田が逆転2ランを放ち、マー君の200勝達成を援護してくれたが、結果的に6安打5失点KO。田中は5月1日の広島戦でも8安打と滅多打ちされて3失点して3回でマウンドを降りている。
相性の悪さもあるのだろうか。
打たれたヒット6本中、本当に芯で捉えられたのは末包の二塁打1本。あとは、当たりは悪いが、食らいつかれてヒットにされたもの。
この日は、変化球主体でファームで鍛え直して、球威を取り戻したストレートをうまく使えていなかった。スポーツ各紙の報道によると、田中は「本当に悔しい結果」「相手のバランスを崩しきれなかった」などと語ったという。
阿部監督は今後について「ちょっとこれから考えようかなと思います」と明言を避けたという。8月7日に1軍復帰してからは中5日、中7日でローテーを守り、4試合に登板した。8月21日のヤクルト戦では5回3安打1失点で199勝目を手にしている。
不運なのか、相性なのか。判断は難しいが、前出の評論家は、「相手チームとの相性はあると思う。チーム状況として、相手を選ぶ余裕はないのかもしれないが、マー君のようなスタイルを苦手としない広島や阪神には厳しいかも」との意見。
ローテー通りでいけば次回登板は199勝目をマークした9月4日のヤクルト戦だが、岐阜という地方球場。巨人の残り試合は26試合で、過去に黒田博樹、野茂英雄、ダルビッシュ有の3人しか達成してない金字塔への挑戦機会はそう多くは残っていない。