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佐藤輝明の打撃をベンチから見守る岡田監督。6月25日には2軍に降格させた
佐藤輝明の打撃をベンチから見守る岡田監督。6月25日には2軍に降格させた

【緊急連載】阪神の佐藤輝明「2軍降格事件」の衝撃真相とは?…岡田監督が“サトテル”に伝えたかったこと

 阪神が18年ぶりのセ・リーグ優勝を果たした。なぜ“アレ”を達成できたのかの裏側を16日から緊急連載で伝えていく。その第1弾として6月25日に登録を抹消された佐藤輝明(24)の2軍降格事件の真相に迫りたい。岡田彰布監督(65)は“サトテル”に何を伝えたかったのか。

 6月24日の横浜DeNA戦後に2軍落ちを通告され横浜から名古屋へ

 ほとんど睡眠時間は取れていなかったに違いない。
 佐藤は、優勝を決めた夜、ビールかけの後に関西ローカル番組の優勝特番へ生出演するなどし、すべての取材が終わったのは、午前2時半過ぎ。この日は、午前中に広島へ移動してのナイターという強行軍だったが「5番・サード」で先発出場し、5打数2安打2打点と活躍した。
 初回のライト前への先制タイムリーに続き、3-3の同点に追いついた5回には一死一、二塁から勝ち越しのタイムリーをライト前へ弾き返して打点はリーグ3位となる2年連続での80打点に到達した。本塁打、打点のチーム“2冠”。一時、2割2分台だった打率は.252まで上昇した。9月は、打率.364、5本塁打、17打点と打ちまくっている。
 佐藤は優勝のためになくてはならない重要なピースだったが、6月には、ある衝撃的事件で、表舞台から消えかけていた。
 6月25日、不振の佐藤が2軍に落とされた。6月24日の敵地での横浜DeNA戦でスタメンから外れ、出番がないまま、試合後に2軍行きを通告された。2軍は名古屋でウエスタンリーグの中日戦を戦っていたため、佐藤は翌日の試合出場に備え、その日のうちに荷物をまとめて横浜から名古屋へ移動した。佐藤の2軍落ちは、ルーキーイヤーの9月以来、2年ぶりの衝撃的な出来事だった。
 岡田監督は、その理由について多くを語らなかった。
 6月は、打率.179、1本塁打、8打点の大不振。代弁した平田ヘッドコーチは「鍛えて帰ってこい」と送り出したことを明かし、「プレー以外のところを見られているぞ」とも佐藤に伝えたという。
 しかし、それが何を指すのかは、わからなかった。しかも、2軍行きを通告された6月24日は、試合にも出ていない。もし不振が理由であれば、4タコに終わり、チームがリーグ戦再開の初戦に敗れた前日の横浜DeNA戦の後で2軍落ちを通告するだろう。
 6月24日に何かがあったのだ。
 実は岡田監督が2軍降格を決断した理由は、その24日の横浜DeNA戦にあった。岡田監督は、その日、不振の佐藤をスタメンから外した。試合前にそれを告げられた佐藤は、試合前練習でのノックに参加しなかった。室内練習場で打ち込んでいたというが、岡田監督は、矢野前監督時代にはスタメン落ちした選手はノックに参加しなかったのかと疑問に思い、木浪に尋ねた。すると木浪の答えは、「そんなことはありませんでした」だったという。

 

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