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大谷翔平は苦手のレッズ戦で打てるのか(写真・AP/アフロ)
大谷翔平は苦手のレッズ戦で打てるのか(写真・AP/アフロ)

大谷翔平は本当に大丈夫なのか…敵名将は秘策を抱き、不発に封じ込んでいる平均160キロ右腕は「彼は凄い才能だがオレだって同じメジャーの舞台に立っている」とメラメラ

 第1戦の先発に指名されたグリーンは、今季19試合に登板し、7勝4敗、防御率2.76、奪三振132の成績を残している右腕。速球の平均速度が99.5マイル(約160キロ)で、スライダーが鋭く、奪三振率は31.4%と高い。しかも“大谷キラー”だ。8月25日のドジャースタジアムでのドジャース戦に先発、アンディ・パヘスに2打席連続本塁打を浴びるなど、6回途中で5失点(自責3)して負け投手となっているが、大谷とは3打席対戦して、三塁フライ、四球、一塁ゴロと封じ込んだ。
 最初の打席は最速164キロをマークしたストレートを5球連続で投げ込んで押し込み、最後はスライダー。第3打席は、一転、変化球を低めに集める配球で一塁ゴロに打ち取る頭脳的な投球を見せた。通算でも7打数1安打、0打点、1四球、3三振で打率.143と封じている。
 前日会見で、グリーンは、「大谷を抑えることができている秘けつは?」と質問され、笑みを浮かべることなく、こう返した。
「自分の長所を信じ続けて、投手としての自分がどんなタイプかを理解し、自分自身に最大限の自信を持つことだ」
 そしてこう続けた。
「彼は凄い才能の持ち主だ。でも、オレだって同じメジャーの舞台に立っている。だから自分を信じ続けるだけだ。大事なのは1球1球に集中して持てる力を最大限に出すことなんだ」
 プライドをちらつかせ、打倒大谷への強い意思を隠さなかった。
 グリーンが生まれ育ったのはロサンゼルスで「感慨深い」という。
 昨年はドジャースタジアムの観客席から、ドジャースとヤンキースのワールドシリーズを観戦している。
 またレッズの“大谷キラー”はグリーンだけではない。
 レッズのブルペン左腕はブレント・スーター一人しかいないが、グラ ハム・アシュクラフトとニック・マルティネスの2人の右腕は、大谷とこれまで10打席対戦して、いずれもノーヒットで、9三振を奪い、四球もひとつ。ロサンゼルスタイムズ紙は「大谷に対してキャリアで9打席以上対戦して無安打は、他に7人しかいない(その1人は現チームメイトのクレイトン・カーショー)」と伝えている。
 ドジャースは第1戦がブレイク・スネル、第2戦が山本由伸が先発予定で、もし第3戦にまでもつれこんだ場合には、大谷がリアル二刀流でマウンドに上がる予定となっている。

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