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大谷は前回の登板で56発男封じに布石を打っていた(写真・AP/アフロ)
大谷は前回の登板で56発男封じに布石を打っていた(写真・AP/アフロ)

大谷翔平はフィリーズ“56発男”シュワーバー封じの布石を打っていた?!…初のPS登板に期待されるこれだけの理由…「平均球速アップと質の違い」「左打者配球の妙」

その上で対フィリーズ戦についても前回の登板からこう考察した。
「ドジャースは当時からポストシーズンでフィリーズと対戦する可能性を意識していたはずで、この試合での大谷の投球パターンは今回と異なる可能性が高い。言いかえれば、フィリーズがこの試合内容を過度に参考にするのは得策ではない」とした上で、大谷が前回全投球のうち50%以上がフォーシームの配球だったことに注目した。
 フォーシームが50%以上だった試合は、今季の14試合中4試合しかなく、そのうち3試合は復帰序盤の「肩慣らし」で参考にならず、そこにポストシーズンを見据えての意図を感じたという。
 大谷は、シュワーバーを見逃しの三振と左飛、ハーパーは四球と空振り三振に仕留めたが、結果球はすべて変化球。だが、「フォーシームで内角を速球で攻めていたように見え」、映像を見返すと、捕手が外角にミットを構えていたが逆球になってインコースへ抜けていたという。 
 同メディアは、「結果的には素晴らしい内容となった。投球の面白いところは“今日のミス”が“明日の成功のカギ”になることがある点だ。たとえ大谷が意図せずに内角へ投げていたとしてもその“偶然の成功体験”が、今回意図的に同じ攻めを試す勇気を与えるかもしれない」と結論づけた。このデータをもとに大谷が内角を有効に使う、あるいは9月16日に内角を攻めた残像を生かす可能性があるというのである。
 ただ一方でフィリーズのJ.T・リアルミュートは「二度目の対戦となることが我々の打者の助けになることを願っている」とも語っている。
 “今日のミス”を“明日の成功のカギ”にするのは相手も同じ。だが、それらを凌駕する才能を持つのが大谷翔平である。
 大谷は前日会見でシュワーバーとの対戦について聞かれ、「素晴らしい打者なのでしっかりとしたポイントを突ければいい。前回対戦した時とラインナップも変わっていると思うので。そこもケアしながら全体としてどう抑えていくかを第一優先にして考えていきたい」と答えた。
 CBSスポーツはこう記事をまとめた。
「いずれにせよ確かなのは、大谷のポストシーズン初登板が、10月で最も注目される瞬間のひとつになるということだ」
 フィリーズ戦のプレーボールは日本時間今日5日の午前7時38分だ。

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