
不発“2三振”に終わった“56発男”シュワーバーが大谷翔平を語る「早いカウントで捉えねば」「佐々木は質のいい投球」…敵将とMVP2度ハーパーは「素晴らしい投球に敬意を表して次へ」
大谷は、シュワーバーに対して初球はスライダーから入り空振りを奪い、160.6キロのストレートを高めゾーンに使っての連続空振りで2球で追い込んだ。シュワーバーは、このいずれかのボールの捉えるべきだったと、反省したのだ。大谷は、ここからボールゾーンにスライダーを連投するが、シュワーバーは、誘いにのってこない。2-2からインローを狙ったストレートもボールになった。
「3―2になった段階で、僕の中ではカーブの選択肢がほとんど。ウィル(スミス)からきた要求も一発目はカーブ。確実にいけるんじゃないかなと僕自身も思った」と大谷。
1回の第1打席はインコースを攻めたストレートをいい角度でレフトへ打ち上げられた。思わず大谷が苦笑いするようなあわやの打球だったが、わずかに詰まらせていた。3回の第2打席では、スプリットを3球連続で使い空振りの三振に仕留めているが、大谷はその2打席の内容から、カーブに自信を持っていた。シュワーバーのバットはその鋭く縦に落ちるカーブに空を切った。
大谷が吠えた。
シュワーバーは、直接の対戦はなかったが、今後の戦いの中で、必ず対戦の可能性がある佐々木についてもこう語っている、
「(7回から先発の)グラスノーがブルペンから登板し、走者が出てもいい仕事をした。そして佐々木が最後に出てきて、とても質のいい投球をしてきた。(ドジャース相手に)最後は難しい状況になるから、我々は質のいい打撃を保って勝ちを見出さなければなければならない」
ドジャースのブルペン陣に問題は残っている。だが、シュワーバーは、グラスノーだけではく、エメット・シーハン、今季限りで引退する“レジェンド”クレイトン・カーショーの先発要員をブルペンに緊急配備し、佐々木という救世主が出てきた、ポストシーズン用のドジャースのブルペン陣を警戒している。
もう一人の看板選手、ハーパーも大谷の前に音無しに終わった。1回の第1打席は、打ち損じの投手ゴロ、3回の第2打席は、161.4キロ、161.6キロのストレートをファウルにしかできず、最後はスプリットで三球三振。6回の第3打席は、シュワーバーと同様に追い込まれてからのカーブにバットが空を切った。