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児童ポルノ閲覧容疑でフランスで逮捕された影山雅永・技術委員長をJFAが解雇した(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
児童ポルノ閲覧容疑でフランスで逮捕された影山雅永・技術委員長をJFAが解雇した(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

「フランスでこの行為が禁止されているとは知らなかった」JFAが海外の機内で児童ポルノを閲覧した容疑でパリで逮捕された影山雅永・技術委員長を解雇

 影山氏の不祥事を最初に報じた仏紙の『Le Parisien』は、公聴会で検察側が新たに明かした複数の事実も報じている。
「検察側は『影山氏は意図的に児童ポルノ画像を探し求めていた』と指摘した。実際に彼のノートパソコンの視聴履歴には1621件もの児童ポルノのAI生成画像があっただけでなく、実在する人物をも検索していた。機内では10歳くらいの少女の画像を閲覧していた、とする客室乗務員の証言もある。彼に言い渡された判決には、今後10年間に渡るフランス領への入国禁止だけでなく、同じ期間内に未成年者に関わるいかなる活動を禁止する措置も含まれている。フランスの性犯罪者の司法登録名簿に名前が記載された彼は判決後に釈放され、近日中に日本へ帰国する見込みとなっている」
 福島県いわき市で生まれ育った影山氏は、福島県立磐城高校から筑波大学へ進学。同期には日本代表で活躍した井原正巳氏や中山雅史氏がいた。1990年には日本サッカーリーグ(JSL)の古河電工(現・ジェフ千葉)へ加入し、Jリーグ開幕後も1993、1994シーズンの2年間でDFとして54試合に出場した。
 1995シーズンに移籍した浦和レッズでは出場機会がなく、翌1996年にはジャパンフットボールリーグ(JFL)のブランメル仙台(現・ベガルタ仙台)へ移籍。19試合に出場した同年をもって29歳で現役を引退した後は、悲願のW杯初出場を果たした岡田ジャパンの対戦国の分析担当としてアジア予選やフランス大会に帯同した。
 その後はドイツへ留学して指導者への道を歩み始め、サンフレッチェ広島のコーチやマカオ代表監督、U-16シンガポール代表監督、当時J2のファジアーノ岡山のコーチや監督などを歴任。2015年からはJFAの地域ユースダイレクターやナショナルトレセンコーチに就任し、2017年からはU-20などアンダー世代の日本代表監督を4年間務めた。
 FIFA・U-20W杯では、ベスト16に進出した2019年のポーランド大会で指揮を執った。当時のチームからはGK鈴木彩艶(23、パルマ)やMF中村敬斗(25、スタッド・ランス)ら4人が10月シリーズに臨む森保ジャパンに招集されている。

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