
まだ優位なのにド軍険悪ムード?!「雰囲気はまるで(シリーズ)敗退のようじゃないか」「ショウヘイはスイング判断ができていない」ロバーツ監督が大谷翔平に苦言を呈してベッツは皮肉
険悪ムードに拍車をかける発言をしたのはロバーツ監督だ。
この日は、7回にレフトフェンスギリギリの大飛球を放ったものの、5打席ノーヒットに終わり、ワイルドカードシリーズ初戦のレッズ戦では2本塁打を放ったものの、ディビジョンシリーズに入ってからは、3試合で14打数1安打、1打点と、不振に陥っている大谷について、会見でこう苦言を呈したのだ。
「左投手が多いのは確かに(打てていない)一因だと思う。だが、それ以上に打席でのスイング判断がよくない。インコースのボール球に手を出してしまい、結果的に相手の失投をとらえるチャンスを自ら逃している。少し自分の形を崩しているように見える。スイングの判断、どの球を打つか、見送るかの判断が今は求められているレベルではない」
ボールの見極めにクレームをつけた。
ロサンゼルスタイムズ紙によると、「大谷は試合後のクラブハウスで(記者に)話しかけられたが無表情で立ち尽くすだけだった」という。
「注目度の高い二刀流選手である彼は、ノーヒットに終わった試合後に記者と“話さない”と言うことは避ける。責任回避のように見えてしまうからだ。しかし、代わりにチームの広報スタッフにインタビューを断らせる。この夜は、ドジャースの警備員が大谷を守る形となり、広報スタッフの許可なしに話しかけてはいけないという存在しないルールを理由に記者の接近を防いだ」
険悪なムードが伝わってくるが同紙はこうも記した。
「最悪の状況から立ち直れる選手はほとんどいないが、大谷は別だ。攻撃面での問題について質問される前に、大谷はジャスティン・ディーンと笑い合い、その控え外野手とグータッチしていた。大谷はすでに5打席無安打の夜を忘れたかのように振る舞い、それはドジャースにとっては安堵する姿だった。この10月、大谷はいつか打たなければならない。今シリーズでなくても、次のシリーズ、あるいはその次のシリーズで打席に立つことになるだろう」
米「スポーツネットLA」が伝えた映像によると、敵将のロブ・トムソン監督も大谷について「攻略がうまくいっているのか、彼が予想以上に不調なのか、それとも両方なのか」と聞かれ、こう返した。
「それについてはあまりコメントしたくない。なぜなら彼はいつ爆発してもおかしくないからだ。それほど素晴らしい打者だ。ただ御存じのとおり、彼にはいい投球はできている」
今日10日の第4戦のフィリーズの先発は、第1戦で大谷が3打席連続三振しているクリストフェル・サンチェス。ただこの試合では大谷は先発しており、打撃に負担がかかるリアル二刀流だった。大谷の打棒復活と共にシリーズ突破を決められば険悪ムードなど一気に吹き飛ぶだろう。