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巨人の重鎮OBがCS敗退した阿部監督の発言に物言い(資料写真:Imagn/ロイター/アフロ)
巨人の重鎮OBがCS敗退した阿部監督の発言に物言い(資料写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「アマチュアに毛が生えたような野球の一体どこが『すげえ試合』なのか」巨人重鎮OBが5点差を逆転されサヨナラ負けの阿部監督の”試合後談話”にモノ申す…「このままじゃ来年も勝てない」

 セ・リーグのクライマックスシリーズ、ファーストステージの第2戦が横浜スタジアムで行われ、延長11回に3位の巨人が2位の横浜DeNAに6-7で逆転サヨナラ負けを喫して2年連続でのCS敗退となった。巨人は1回に5点を先行したがその裏同点に追いつかれ、延長11回に1点を勝ち越したがその裏二死走者なしから逆転された。不甲斐ない敗戦に巨人の”重鎮OB”でヤクルト、西武で監督も務めた広岡達朗氏(93)は「ジャイアンツのプライドはどこへいったのか。このままじゃ来年も勝てない」と苦言を呈した。

 「なぜ戸郷が先発?5点差逆転は今年の巨人を象徴している」

 屈辱的な敗戦だ。
 5点のリードを守れず、延長11回に1点を勝ち越したものの、その裏二死走者なしからの逆転サヨナラ負け。第1戦に続く連敗で2年連続のCS敗退が決まった。
 スポーツ報知など、各社の報道によると、試合後の阿部監督は、「すげえ試合だった。総力戦で素晴らしい試合。敗戦の責任は僕にある。何が足りなくて勝てなかったのかというのをしっかりと課題として自問自答したい」とコメント。「野球って恐ろしいな」とも嘆いたという。
 だが、巨人の重鎮OBである広岡氏は一刀両断だった。
「この試合のどこが”すげえ試合”なのか。それを言うのは三浦であって阿部じゃない。5点をとって5点をとられ、そこから追加点を奪えない。今年のレギュラーシーズンを象徴するような情けない負け方。まったくダメだ。アマチュアに毛が生えたような野球しかできていない。このままじゃ来年も勝てないぞ」
 1回にジャクソンの立ち上がりを攻めて1番に抜擢した佐々木がいきなりプロ初の先頭打者ホームラン、さらに二死一、二塁から中山が3ラン、9番戸郷のタイムリーまで飛び出して大量5点を奪った。だが、その裏、先発の戸郷が背信投球。佐野の2ランと石上の同点3ランで、いとも簡単に同点に追いつかれてしまった。
 広岡氏は「そもそも戸郷を先発させるべきではなかった。相手ベンチも選手も戸郷の球を見て、これなら5点差でもいけると思ったんじゃないか」という。
「私はずっと指摘してきているが、今季の戸郷は上体だけの手投げで、ボールに力が伝わっていない。それが不調の原因だよ。下半身、体幹を使って投げねばならないのに、最後まで修正できなかった。それを修正できるコーチがいないのが今の巨人の問題だ。戸郷のせっかくの才能がこのままじゃ潰れてしまうぞ」
 5-5のまま試合は膠着。8回に振り逃げ、大勢の牽制悪送球などで一死一、三塁のピンチを招くと、守護神のライデル・マルティネスを投入して切り抜け、延長11回には、途中出場の小林が、二塁打で口火を切り、一死満塁から、佐々木の一塁ゴロを牧が本塁へ送球して間に合わず1点を勝ち越した。だが、大勢、マルティネスの早めの投入のひずみで、もう投手が、田中瑛と宮原しか残っておらず、10回から登板の田中瑛が回跨ぎでその裏のマウンドにあがった。
 田中瑛は二死を取った。勝利まであと一人だった。
 しかし、石上にセカンドへの内野安打を許して盗塁を決められた。7回の打席では19球も粘って四球を選び、中川を降板に追い込まれた林にカウント2-2からカーブを逆方向のレフト前へ運ばれた。横浜DeNAの勢いを止められず、度会のライト前ヒットでさらに一、三塁とサヨナラ舞台を作られ、最後は蝦名に三遊間を真っ二つに割られた。
 広岡氏は、2日間の戦いを見て、こう苦言を呈した。

 

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