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大谷のリーグ優勝決定シリーズでの先発は第4戦が有力となった(写真・AP/アフロ)
大谷のリーグ優勝決定シリーズでの先発は第4戦が有力となった(写真・AP/アフロ)

なんで?米メディアも予想が外れ驚く…なぜロバーツ監督は大谷翔平の打撃影響を考え休養日前に登板の”二刀流活用作戦”を無視して第2戦先発を回避したのか…スネル、山本のフル回転を優先

 ドジャースのデーブ・ロバ―ツ監督(53)が12日(日本時間13日)、敵地ミルウォーキーでリーグ優勝決定戦シリーズの前日会見に臨み、ブリュワーズと7戦4戦先勝制で戦うシリーズの先発ローテーションを明かした。今日13日(同14日)の第1戦はブレイク・スネル(32)、第2戦が山本由伸(27)で、大谷翔平(31)の先発は17日(同18日)の第4戦が有力となった。なぜロバーツ監督は登板翌日にオフデー(休養日)のある大谷の第2戦先発を回避したのか。

 「登板日を後ろに回したのは打撃不振とは関係ありません」

 その発言はある意味サプライズだった。
 米映像メディア「ドジャーブルー」が伝えた前日会見の様子によると、ロバーツ監督は米記者に「ショウヘイは第2戦に先発する予定か?」と聞かれて「YES」とは応えなかった。
「ヤマ(山本由伸)が第2戦に先発します。だから順番はブレイク(スネル)、それからヤマ。どちらも中4日で投げられる投手たちなんです」
 さらに「ではショウヘイはシリーズ中盤で投げることになるのか?」と突っ込まれると「具体的な日はまだ決まっていません。いずれにしてもこのシリーズでの登板はあります」とだけ返した。
 米メディアの間では、大谷の第2戦先発説が有力だった。MLB公式サイトは、「問題は大谷の“二刀流”の負担をどう最適化するかだ。とくに前シリーズでは打撃が低調だっただけに、このバランスは重要なテーマとなる。大谷を第2戦に登板させ、そのあとに休養日を挟むスケジュールが有力視されている」との記事を掲載していた。
 今季の大谷はレギュラーシーズンで14試合に先発したが、6試合は翌日がオフデーとなる日に先発した。できる限り休養を与えて打撃への負担を減らすための配慮。レッズとのワイルドカードシリーズでも大谷は開幕投手に指名されず、翌日に試合のない第3戦に予定されていた。
 リアル二刀流で出場した翌日にゲームがあった今季の8試合の成績は34打数5安打(打率.147)、2本塁打と低迷している。フィリーズとのディビジョンシリーズでは第1戦に先発したが、これも変則日程で翌日がオフデーだった。
 加えてディビションシリーズの4試合では、フィリーズの3人の左腕に翻弄されて18打数1安打、9三振で打率.055と絶不調。なおさら登板翌日の打撃への負担を減らすための配慮を考えたローテーを組むと考えられていた。実際,ロバーツ監督も、この日までは「第2戦のあとに休養日があるので」と、第2戦先発に含みも持たせていた。
 大谷第2戦先発有力の記事を書いたMLB公式サイトの女性記者は「以前、話に出ていた『オフデーの前にショウヘイを登板させる案』を今回も考えているか』と斬り込んだ。   
 するとロバーツ監督は「いや、それほど重要ではありません」と否定して、大谷を第2戦に先発させなかった理由を明確にこう明かした。

 

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