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大谷翔平が3本塁打10奪三振の歴史的快挙でシリーズMVP(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
大谷翔平が3本塁打10奪三振の歴史的快挙でシリーズMVP(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

被弾3投手が痛恨の“あっぱれ”「現実とは思えない」「野球選手なら誰でも抱く夢を彼はやってのけた」大谷翔平に3発を浴びたブリュワーズの面々は何を語ったか

 4回二死から驚愕の一発を浴びたのは3回途中から投入された2番手の右腕チャド・パトリックだ。
 本来はローテー投手。打者5人に対して4三振を奪っていたが大谷には通用しなかった。3-1からインローに投じたカットボールをなんと右中間のパビリオンの屋根を超える場外まで持っていかれたのだ。飛距離は469フィート(約142.9メートル)でポストシーズン歴代5位となる特大弾。大谷は打席でしばらく動かなかった。
 同サイトによると、パトリックは、「野球選手なら誰もが子どもの頃に抱く夢だよ。打者としても投手としてもプレーして、フィールドで何でもこなせるようになることさ」と笑い、「彼には本当に敬意を表するよ。彼は世界最高の選手だ」と賛辞の言葉を送った。
 復活した大谷のバットは止まらない。降板直後の7回には、今季30セーブのトレバー・メギルにカウント1-2と追い込まれてから、インコースに投じられた159キロのストレートをバックスクリーンの左に運んだ。その瞬間、大谷は何やら声をあげた様子。5-0とリードを広げて、ワールドシリーズ進出を決定づける一発だった。
 同サイトによると、最高勝率チームの守護神であるメギルはその1球を悔やんだ。
「ゾーンに投げるつもりはなかったが、彼はそれを打った。あの場面で、彼をアウトに取るために、2ストライクに追い込んでから出力を上げていこうとしていたんだ。だが、狙ったコースの左へいってしまった。そして彼は3本塁打目を今夜放った」
 捕手は外角にミットを構えていた。いわゆる逆球。復活した大谷には通用しない失投だった。
 メギルは、「3本塁打を放って6回以上を無失点。あの男はすべてをやり遂げた。敬意を示さなければならない。素晴らしい野球選手だ」と、大谷を称えた。

 
 そしてベストを尽くして敗れたことを語ることを忘れていなかった。
「このチームはシーズンのアップダウンを乗り越えて家族と離れている間も180日以上を共にしてきて、まるで家族同然のようになった。とても固い絆で結ばれて、ここにいる人間は、お互いに常に気を使い合って、お互いにベストになろうとやってきた。シーズンを通してそれを感じることができた」
 一方のブリュワーズの打者陣も白旗だった。2018年にMVP&首位打者を獲得しているクリスチャン・イエリッチも「3番・DH」で出場したが、1回に161.2キロのストレートに手が出ずに見逃しの三振。4回無死二塁の得点機にもショートゴロに倒れ、7回に先頭打者で四球を選び、大谷を降板させることに一役買ったが、結局、チームは、わずか2安打しか打てず、10奪三振で無得点に終わった。
 同サイトによると、イエリッチは、「6回10奪三振に3本塁打だろ。どの本塁打も凄かった。今夜の彼のパフォーマンスは、ただただ素晴らしかった。彼が現役最高の選手である理由をまさに示したよ」と、敬意を示した。

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