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大谷翔平は最終戦登板でメジャー史上初の投打「W規定」をクリアした。5回を投げて1安打1失点の好投を見せたが援護なく9敗目(写真・アフロ)
大谷翔平は最終戦登板でメジャー史上初の投打「W規定」をクリアした。5回を投げて1安打1失点の好投を見せたが援護なく9敗目(写真・アフロ)

米メディアも大谷翔平のメジャー初「投打W規定達成」偉業を絶賛…「ベーブ・ルースもできなかったことをやってのけた」

 エンゼルスの大谷翔平(28)が5日(日本時間6日)、最終戦となる敵地オークランドでのアスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で出場し、5回1安打1失点6奪三振の好投を見せ、初回を投げ終えた時点で規定投球回数をクリア。すでに到達していた規定打席と合わせ、メジャー史上初となる投打の「W規定達成」を成し遂げた。69球で降板しチームは2-3で敗れ、日米を通じて自己最多となる16勝目はならず9敗目を喫したが、米メディアは、その歴史的快挙を称え、今季の大谷を絶賛の言葉で総括した。

 「唯一無二の大谷が、また1度歴史を作った」

 

 歴史的瞬間は、先頭のトニー・ケンプをスライダーで見逃しの三振に打ち取ったところから始まった。続くショーン・マフィ―もスライダーでセンターフライ、3番のセス・ブラウンを156キロの超高速シンカーで三ゴロに打ち取った時点で、今季の投球回数が162イニングに達して、前人未到の投打の「W規定達成」をやってのけた。
 4回まではパーフェクト。大記録への期待が高まったが、5回に一死から四球を与え、続くチャド・ピンダーに二塁打を打たれた。一死二、三塁となってコナー・カペルに犠飛を許して0-1となり均衡も破れた。この回を投げ切ったが、右手のマメの影響もあり69球でマウンドを降り、その後、3番・DHとして試合に残ったが、4打数1安打で今季の最終打席となる8回は三ゴロに倒れ、大谷の2022年シーズンは終わりを告げた。
 今季の成績は投手としては、28試合、166回を投げ15勝9敗(勝利数リーグ4位)、防御率2.33(同4位)、219奪三振(同3位)、奪三振率11.87(同1位)、打者としては、666打席(規定は502)586打数160安打の打率.273、34本塁打(同4位)、95打点(同7位)だった。
 全米メディアも大谷の快挙を大々的に報じた。

 FOXスポーツは、「MVP候補の大谷がシーズン最後の試合で再びMLBの歴史を作る」との見出しを取り、「大谷は評判に応えるだけでなく、それを上回って見せた。“日本のベーブ・ルース”は、そのルースさえできなかったことをやってみせた」と称えて「W規定達成」を報じた。
 記事は「投手と打者の両方をフルタイムでこなすことは素晴らしいことだ。大谷は昨年のア・リーグMVP。もし今年続けてMVPを勝ち取ることができなければ、それはヤンキースのアーロン・ジャッジが、ロジャー・マリスのア・リーグのシーズン最多本塁打記録を破る62号を放ち、最終日まで三冠王を争ったからだ。大谷の防御率2.33は、メジャー全体でも6位で、奪三振率11.9は1位。.875だったOPSは10位で34本塁打は11位タイだった。彼の防御率は、ブレーブスのエース、マックス・フリードよりも低く、OPSはドジャースのスター選手、ムーキー・ベッツよりも高かった」などと、今季の素晴らしい数字を並べて大谷の2年連続MVPの可能性を伝えた。

 

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