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2025年ドラフトでのロマン枠
2025年ドラフトでのロマン枠

今日ドラフト!横浜DeNAが「ポスト宮崎」として狙う浦和学院の“怪物三塁手”藤井健翔ら…元ヤクルト編成部長が選ぶ「化けたら面白い」ロマン枠の6人

 プロ野球ファン注目のドラフト会議が今日23日、都内のホテルで開催される。ドラフト1位を公表しているのは、広島が、大型内野手の立石正広(創価大)、西武が“打てる捕手”小島大河(明治大)、巨人が社会人ナンバーワン左腕の竹丸和幸(鷺宮製作所)の3球団。球団によって戦略が分かれる“サプライズ連発”のドラフトとなりそうだが「化けたら面白い」ロマン枠で指名したい選手も多い。元ヤクルト編成部長で故・野村克也氏の元でヘッドコーチなどを務めた松井優典氏にロマン枠候補を6人リストアップしてもらった。

 徳島インディゴソックスの篠崎国忠は1m93で最速157キロの大型右腕

 ドラフトには1位候補ではないが「化ければ面白い」下位指名候補がいる。いわゆるロマン枠。今季セーブ王を獲得した中日の松山晋也は育成ドラフト1位だし、50試合連続無失点記録を作って阪神のリーグ優勝に貢献したを石井大智は8位指名だ。この枠での選手の発掘が、ある意味、スカウトの腕の見せ所とも言える。
 元ヤクルト編成部長で阪神ではスカウトもした松井氏に今回のドラフトで「化けたら面白い」ロマン枠候補をリストアップしてもらった。
 オリックスなど11球団が調査票を提出。特に36歳で怪我などが目立つ三塁の宮崎敏郎の後継者育成が急務の横浜DeNAが熱心に追いかけているのが、浦和学院の右打ちの大型三塁手、藤井健翔だ。
 1m81、96kgの超高校級の体格で、高校通算38発。打球速度はメジャー並みの165キロをマークしている。
「素材としてはヤクルトからメジャーに挑戦する村上宗隆クラス。とにかく遠くに飛ばすパワーとバットスイングは凄い。両翼99メートルの大宮県営球場の場外に飛ばしたホームランを見たことがある。間のとれるタイミングで、ボールを待てて、一冬を越えて遠回りしていたバット軌道も修正できた。センターへの打球も伸びる。まだ変化球で揺さぶられると弱く、最後の夏はそこで苦労した。外角球への対応力をプロでどう伸ばすか。そして彼の一番の強みは守れること。三塁手としての守備が上手い。肩も強い」
 高校通算49発で、最後の夏は、埼玉県大会で打率5割をマークした昌平の大型三塁手、櫻井ユウヤも注目の右のスラッガーだが、松井氏は「守れるという点では藤井が櫻井より上」と評価している。
 三塁手では、JR東日本の高橋隆慶も魅力だ。1m86、92Kgと大型の右のパワーヒッター。中央大では、阪神の森下翔太の1年後輩で阪神の岡留英貴(亜大)から本塁打を放っている。
「牧秀悟、森下翔太という中央大のパワー系打者の系譜を継ぐ、バットスイングの速いローボールヒッター。形は出来上がっていてそうそう崩されない。右の肩が落ちるクセがあるので内角球への対応に問題が残るが、岡本和真の抜ける巨人や村上宗隆の抜けるヤクルトが即戦力として指名しても不思議ではない」
 即戦力の内野手としては、青学大の一塁手、小田康一郎が「広角に打てて柔らかい実戦派タイプ」で、東海大の遊撃手、大塚瑠晏が「1m70と小柄でスピードタイプ。守備力が抜群で足もある。チームによってはマッチするかも」と松井氏は見ている。

 

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