WSもう一つの因縁…ブーイング候補は大谷翔平だけじゃなかった…「本当に契約寸前だったんだ」テオスカー・ヘルナンデスが約5年半プレーした古巣ブルージェイズとの復帰交渉を明かす
因縁でいえば大谷の比ではない。
それでもテオスカーは、「もちろんブルージェイズではいろいろな思い出があるけど、それはいったん脇に置いて、今のチームのために全力を尽くすだけだ」と言い、「ここにいた経験は、特には何もプラスにはならない。多少知っている選手もいるけど特別な感情はない。だから、ただの別のチームと戦うつもりで臨むよ」と気持ちを切り替えている。
両チームは今年8月8日からドジャースタジアムでのインターリーグで
3試合だけ対戦していてドジャースの2勝1敗。1試合目はクレイトン・カーショーとマックス・シャーザーのレジェンド対決となり、大谷は5打数3安打と大爆発、テオスカーも3打数1安打1打点で5-1勝利。2試合目は9-1の圧勝で、マリナーズとのリーグ優勝決定戦シリーズ第7戦のリードした後の重要な8回に先発でありながら投入されたクリス・バシットから大谷は一発を放っている。3試合目は4-5で競り負けたが、大谷はエリック・ラウアーに先頭打者アーチを浴びせ、「5番・ライト」で出場したテオスカーも1安打した。
しかしテオスカーは警戒心を抱く。
「あの時のブルージェイズとは違って見える。8月に対戦した彼らも凄く良かったし、確か首位にいたと思う。でも今は違う。彼らは優勝を目指して戦っている。あと4勝すればトロフィーを手にできるとわかっているから、全員が最高の力を出してくる。エネルギーも集中力も凄く高い。だから、8月の時とは違う雰囲気を感じる」
先発は、ポストシーズンに入って無双状態のブレイク・スネルと相手は9月にデビューしたばかりのルーキー右腕のトレイ・イエサベージ。
テオスカーが言う。
「今は、全員が自信を持っていて勝ちたいという気持ちで一つになっている。大事なのは『今日、自分がチームの勝利のために何ができるか』ということ。誰もヒーローになろうとしていない。みんながお互いを支え合っている。それがこのチームの一番の強みだと思う。僕はいつも何だって可能だと考えるタイプなんだ。難しければ難しいほどいい。挑戦的であればあるほど、自分はもっと集中して、もっと努力できる」
ついに始まるワールドシリーズのプレーボールは日本時間の本日25日の午前9時だ。

