大谷翔平が「誇らしい」「頼もしい」と称賛した山本由伸が早くもシリーズMVP候補に浮上…第6戦の先発があるかどうかがポイントで対抗は捕手スミス…米敏腕記者が主張
ドジャースが本拠地で3連勝すれば、6戦目はないが、もし一つでも負ければ、トロントに舞台を移しての第6戦が行われ、中5日で山本が登板予定となっている。パッサン記者は、山本がここでも好投を見せて、ドジャースが世界一になれば、MVPの最有力と主張したのだ。
ただ、「ウィル・スミスも侮れない。第2戦で勝ち越し本塁打を放ち、素晴らしい打席を重ね、最初の2試合では一度も三振していない」と、捕手のスミスも候補にあげ、ブルージェイズが世界一になった場合は「アレハンドロ・カークが第1戦で見せた堅実なリードと素晴らしい守備が今後につながる確かな土台を築いている」とした。
ホルヘ・カスティーヨ記者も、山本を候補にあげた。:
「第1戦でのアディソン・バージャーのグランドスラムはカナダのファンの記憶に長く刻まれるだろう。しかし、第2戦で山本が成し遂げたことは、ドジャースの優勝への希望をつなぐものだったかもしれない。彼は、この試合でも完全に支配的な投球を見せた。ポストシーズンで連続完投を達成したのは2001年のカート・シリング(ダイヤモンドバックス)以来となった。ドジャースはリリーフ陣の酷使を避けなければならないチームだが、山本が第2戦でそれをやり遂げたのである」
もう一人のアルデン・ゴンザレス記者は、「山本の第2戦の芸術的な完投をリードし、またカークと並んで、この2試合で最も打撃で貢献した選手でもある」として、山本ではなくスミスを推した。
ちなみに昨年のワールドシリーズのMVPは、5試合で4本塁打、12打点のフレディ・フリーマン。先のブリュワーズとのリーグ優勝決定シリーズでは、大谷が最後の第4戦1試合で、3本塁打&6回10奪三振無失点のメジャー史上初の快挙を成し遂げて、MVPを獲得しており、まだどんなMVP候補が出てくるかわからない。それでも現時点では山本の完投勝利が、MVP級のインパクトを残していることだけは間違いない。

