• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 「(ショウヘイに)やってやりましたよ」大谷翔平から逆転2ランのゲレーロJr.が「なぜ打てたか?」の理由を激白…確信した1球のファウルと「延長18回で敗れうつむいていたナインへの檄」
大谷翔平が3回にブラディミール・ゲレーロJr.に逆転2ランを浴びる(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
大谷翔平が3回にブラディミール・ゲレーロJr.に逆転2ランを浴びる(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「(ショウヘイに)やってやりましたよ」大谷翔平から逆転2ランのゲレーロJr.が「なぜ打てたか?」の理由を激白…確信した1球のファウルと「延長18回で敗れうつむいていたナインへの檄」

 ドジャースの大谷翔平(31)が28日(日本時間29日)、本拠地でのブルージェイズとのワールドシリーズ第4戦に初登板したが、主砲のブラディミール・ゲレーロJr.(26)に逆転2ランを浴びるなど、6回0/3を投げ、4失点(自責4)で降板。チームは2-6で敗れ大谷が負け投手となった。ゲレーロJr.は大谷を「尊敬している」としつつも「やってやりました」と素直に喜びを爆発させ、なぜ大谷を打てたかの理由を激白した。

 「彼をとても尊敬している」

 ワールドシリーズの舞台で初めてマウンドに立った大谷が1球に泣いた。1点リードで迎えた3回一死一塁。ジョン・シュナイダー監督が3番から2番に打順を動かしていたゲレーロJr.にカウント2-1から甘く入ったスライダーをレフトスタンドへ運ばれた。
「スポットが良くなかったという明らかな失投。悔やまれる1球だった」
 米「ドジャーブルー」が伝えた試合後の会見映像。大谷は逆転2ランを被弾した場面をこう振り返った。
 大谷は、その後立ち直り4、5、6回と無失点投球を続けたが、7回に連打を浴びたところで降板。救援陣が炎上して4点を失い、大谷が負け投手となった。
 10年7億ドル(約1070億円)の契約を結んでいる大谷と14年5億ドル(約764億円)のゲレーロJr.のスーパースター対決はファン注目の今シリーズのクライマックスだった。
 米「ドジャーブルー」が伝えた試合後会見でゲレーロJr.は、大谷を撃破した本塁打について聞かれ、「正直言ってとても嬉しかった。彼をとても尊敬しています。素晴らしいアスリートです。今回もたくさん報道で取り上げられていましたが、試合になれば、お互いチームのために全力で戦うだけです。あの一発でチームをリードできたことが本当に嬉しい」と、口にした。
 2人は2021年に本塁打王争いをしたライバル。この時はゲレーロJr.が48本でタイトルを獲得したが、塁上でいつも笑顔で冗談を言い合うほどの仲良しで、互いに尊敬し合っている仲ではあるが、勝負となれば別だ。
 ゲレーロJr.は、この会見前にフォックススポーツの生番組に出演して、“Aロッド”アレックス・ロドリゲス氏、共に殿堂入りしている“ビッグパピ”デビッド・オルティス氏、生涯ヤンキースでプレーしたデレク・ジーター氏のレジェンドのインタビューを受けた際には、本音で、なぜ大谷を攻略できたかの理由を詳しく明かしていた。
 この打席で大谷は、まずスライダー、カーブと変化球を2球続けた。だが、いずれもボールとなり、カウント2-0から大谷が投じた97マイル(約158キロ)のストレートをゲレーロJr.は一塁側にファウルしたが、この1球が分岐点だったというのだ。
「あの速球を捉えた時にいいスイングができていた。あのファウルを打った時にもう速球はこないと思ったんです。変化球に狙いを定めていた。そして甘く入って球を仕留めたんです。(ショウヘイに)やってやりましたよ」
 尊敬するレジェンド達の質問だったこともあって、ゲレーロJr.は「やってやりましたよ」と思わず本音を漏らした。
 ゲレーロJr.は1回の第1打席はスイーパーで三振していた。なおさら大谷のスライダー勝負が頭にあったのだろう。
「ただ僕はチームの勝利に貢献しようとしただけ。自分にプレシャーはないしかけないんです。いい球を待って打つだけ。彼がその球を投げてくれそれを打ち返しただけです」
 ゲレーロJr.は大谷がエンゼルス時代の2022年5月26日の対戦でも本塁打をマークしている。

 

関連記事一覧