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大谷がドジャース戦で32号2ラ大谷翔平のトレードの可能性は?(資料写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
大谷がドジャース戦で32号2ラ大谷翔平のトレードの可能性は?(資料写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「大谷をトレードに出しなさい」ド軍地元紙が32号2ランを含む“サイクル未遂”大谷翔平のトレードを緊急提言…FA争奪戦は本命主張

 エンゼルスの大谷翔平(29)が8日(日本時間9日)、ドジャースタジアムで行われたインターリーグのドジャース戦に「1番・DH」で出場し、5試合ぶりとなる32号2ランを含む、サイクル安打にリーチをかける4打数3安打3打点の活躍で前半戦の最終戦を締めた。一方でチームは5-10で敗れて5連敗。ついに借金生活へと入り、勝率の上位3チームにチャンスがあるワイルドカード争いでもア・リーグ8位と崖っぷちに立たされており、大谷の緊急トレード案や、今オフにFAとなる大谷の移籍先としてドジャースを本命視するなど、去就に関する米メディアの記事が目立ち始めてきた。

 6度目の“サイクル未遂”

 

 孤軍奮闘だった。
 第1打席に中前ヒット。3回の第2打席には右中間を深々と破る今季6本目、両リーグで単独トップとなる三塁打を放つと、2-9で迎えた7回二死一塁の第4打席に2番手の右腕マイケル・グローブが、外角低めに曲げてきたスライダーを右中間スタンドへ運んだ。ほぼ表情を変えることなくダイヤモンドを一周した大谷は、今季6度目となるサイクル安打にリーチをかけた。
 注目の第5打席は、9回一死満塁で回ってきた。大谷はレフトへ犠牲フライを決め、この日、3打点目をマークしたが、惜しくもサイクルの達成はならず。それでも、敵地のドジャースのファンから、大谷を応援する大歓声が起きるなど球団の枠組を超えたスーパースターぶりを存分に発揮した。
 ただチームは5-10の完敗で5連敗。ここ10試合で1勝9敗と急降下して、ついに借金生活へ突入。ワイルドカード争いでは、3位タイのヤンキース、ブルージェイズに4.5差をつけられた。米メディアは、このチーム成績と大谷の去就をリンクさせる記事であふれた。
 MLB公式サイトは、「2ランと三塁打を含む4打数3安打の大谷は、どのようなチーム成績でも、まだトレードされるとは考えられてはいないが、8月1日のトレード期限に近づいていく中で状況は変わるかもしれない」と、シーズン中のトレードが再燃する可能性を示唆。
 ザ・プレスエンタープライズ紙も、「大谷のトレードについて激しく議論され、マイク・トラウトが、8週間離脱するかもしれない状況の中で、ミナシアンGMが決断をしないのは、まだエンゼルスがワイルドカード争いの中にいるからだ。ただ、球宴後のアストロズとの3連戦、ヤンキースとの3連戦の結果が、決断に影響を及ぼすかもしれない」との見方を示した。
 大谷の移籍先の最有力候補とみられるドジャースの地元紙であるロサンゼルスタイムズは、強烈なメッセージを紙面で主張した。
「よろめくエンゼルスは、厳しさを飲み込み、大谷をトレードする必要がある」との見出しを取り、大谷のトレードを緊急提言したのだ。
 同紙は、「エンゼルスは大谷を10月まで保持してやがて何も得ずに彼を失うリスクを伴う必要があるのだろうか。(そのリスクを考えて)彼を8月1日の期限までにトレードして、いつか優勝できるチームへと再建するため、少なくとも先発投手2人と多くの有望選手でロースターを増強するのだろうか。ここで言おう。彼をトレードしなさい」と提言して「トレードしなさい」を連呼した。

 

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