• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 激震!「わざとボール球」で約108万円「153キロより遅い」で約584万円…ガーディアンズ守護神と先発右腕が不正操作による野球賭博容疑で起訴された驚愕の手口とは?
ガーディアンズの守護神のエマニュエル・クラセが不正な野球賭博への関与疑惑で起訴される(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
ガーディアンズの守護神のエマニュエル・クラセが不正な野球賭博への関与疑惑で起訴される(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

激震!「わざとボール球」で約108万円「153キロより遅い」で約584万円…ガーディアンズ守護神と先発右腕が不正操作による野球賭博容疑で起訴された驚愕の手口とは?

 オルティスが関与したのは2025年6月15日のマリナーズ戦からで、2回表の初球をボールにする見返りとして5000ドル(約77万円)を受け取ることで合意した。クラセも仲介役として5000ドル(約77万円)を受け取った。賭け側は、計1万3000ドル(約200万円)を投じたという。またオルティスが受け取った9万ドミニカペソ(約1400ドル=約22万円)についてクラセは、「誰かに聞かれたら“馬の代金”と言え」と指示したという。
 6月27日のカージナルス戦では、先発のオルティスが3回表の初球をボールにする見返りに7000ドル(約108万円)を受け取ることで合意し、仲介者のクラセは、銀行で5万ドル(約769万円)を引き出し、そのうち1万5000ドル(約231万円)を賭博者に渡し、賭博者は1万8000ドル(約277万円)をその投球に賭け、球は大きく外れてボールになったという。
 両選手共にメジャーリーグ機構による調査のため、7月以降、給与を支給されたままチームを離れていた。
 起訴、逮捕に関わったジョセフ・ノセラ連邦検事は声明を発表し、「チームメートやリーグ関係者だけでなく、フェアプレーを信じるファンに対して特別な立場にあるにもかかわらず、被告らはその信頼を賭博者たちに売り渡し、投球を操作することで裏切った。本日の起訴は、我々が今後も不正な手段でスポーツを腐敗させる者たちを厳しく追及していく姿勢を明確にするものだ」と糾弾した。
 検察によると、クラセとオルティスは、通信詐欺共謀で最長20年、正当業務妨害の通信詐欺共謀で20年、マネーロンダリング共謀で20年、贈収賄によるスポーツイベントへの不正影響の共謀で5年の禁錮刑をそれぞれ受ける可能性があるという。
 またメジャーリーグ機構も「調査開始時から連邦当局と連携し、全面協力してきた。起訴および本日の逮捕を認識しているが、MLBの調査は継続中」とコメントし、ガーディアンズも「当局およびMLBに引き続き協力する」との声明を出した。 
 だが、ESPNによるとオルティスの弁護士クリス・ジョージャリス氏は、「彼はゲームを不正に操作したことは一度もないし、これからも決してしない」との声明で容疑を全面否認した。
「送金はすべて合法的な目的であり、起訴状には賭博者とのつながりや意図的な関与を示す証拠が欠けている。ルイスは常に勝つために投げており、今回のケースはただの状況証拠にすぎない」とも反論した。
 オルティスは10日(日本時間11日)に連邦地裁に出廷する予定で、正式な起訴手続きは後日、ニューヨーク東地区連邦地裁で行われ、クラセは現時点で米国当局の拘束下にはない。

関連記事一覧