執拗な猥褻メッセージにフランスまで付け回し…「ちょっと限度を超えていた」中村敬斗がガーナ戦快勝後に逮捕された65歳ストーカー女性からの被害状況を明かす
サッカー日本代表が14日、豊田スタジアムで行われたガーナ代表との国際親善試合で、MF南野拓実(30、モナコ)とMF堂安律(27、アイントラハト・フランクフルト)がゴールで共演して2-0で快勝した。キックオフ前にはMF中村敬斗(25、スタッド・ランス)に対するストーカー規制法違反の疑いで、65歳の日本人女性を逮捕したと千葉県警我孫子署が発表。先発して後半37分までプレーした中村は、容疑者がフランスまで複数回来ていたと明かした上で「ちょっと限度を超えていた。捕まって良かったです」と胸をなで下ろした。
逮捕された容疑者は否認
ピッチの外で大きなストレスを抱えたまま、中村はプレーしていた。
耳を疑う一報が飛び込んできたのは、ガーナ戦のキックオフ直前だった。中村に対するストーカー規制法違反の疑いで、65歳の日本人女性を逮捕したと千葉県警我孫子署が発表した一件。中村は試合後の取材エリアで「(ニュースを)見ました」と言及した上で、これまで受けてきた被害の一端を明かした。
「そういう(ストーカーの)被害にあっていた中で、ちょっとわいせつ的なところもあったので。何て言うんですかね、直接会って何かをされた、というわけではないですけど、それでも2、3回くらいランスにも来ていて、ちょっと限度を超えていたので警察に相談して、動いてもらったという感じです」
中村に対するストーカー行為を繰り返したとして、千葉県警我孫子署はさいたま市浦和区在住の自称フリージャーナリスト、川野(こうの)美由紀容疑者(65)をストーカー規制法違反の疑いで逮捕したと14日に発表した。
直接的な容疑は今月9日午後から10日未明にかけて、中村に好意を伝え、さらに性的な関係を要求するダイレクトメッセージを交流サイト(SNS)で複数回送信したもの。メッセージの中には要求が満たされない状況に対する怨恨の感情を満たすために、義務のないことを要求するものも含まれていたという。森保ジャパンが臨む11月シリーズに招集された中村が、プレーするフランスから帰国する直前のタイミングだった。
中村と川野容疑者に面識はない。それでも中村の元には、同じような内容のメッセージが数カ月前から送り続けられていたと見られている。しかし、メッセージだけでなく、中村が所属するスタッド・ランスのホーム、フランス北部のランスに直接姿を現したとなれば状況は大きく変わってくる。身の危険を感じてもおかしくはない。
中村はガーナ戦後にさらにこう続けている。
「まずフランスの警察に動いてもらって、一回捕まえてもらったんですけど。何かいろいろとあって、フランスの法律もわからないですし、それで釈放されて。日本に帰ってきたときに警察に相談したら日本でも、という感じです」
中村はパラグアイ、ブラジル両代表と日本国内で対戦した10月シリーズにも招集されている。日本滞在中にもストーカー被害に遭ったと見られ、出身地である千葉県我孫子市の我孫子署に中村の関係者が相談した。川野容疑者は「逮捕状に記載されているメッセージを送った記憶はありません」と取り調べに対して容疑を否認しているという。

