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現地でメディアの囲み取材に応じた森保監督はドイツ戦まで非公開練習となることを伝えた
現地でメディアの囲み取材に応じた森保監督はドイツ戦まで非公開練習となることを伝えた

W杯前に徹底される“森保のカーテン”…ドイツ戦まで4日連続の練習非公開が決まった理由とは?

  日本代表の森保一監督(54)が18日、ドーハ市内で取材に応じ、23日のドイツ代表とのグループステージ初戦へ向けた4日間の練習をすべて非公開にすると明言した。当初は前々日、前日の2日間を非公開としていた指揮官は「初戦へ向けてより集中して準備をしたい」と理由を説明した。1-2で敗れた前夜のカナダ代表戦では、当初は追加でさらに45分間の練習試合を行う予定だったが、怪我人が多い状況を考慮して中止になったという。

 「初戦へ向けてより集中して準備をしたい」

 

約50分間におよんだ森保監督の囲み取材が終わり、取り囲んでいたメディアの輪が解けようとしていたときだった。指揮官が「それと、すみません」とおもむろに呼びかけた。
 立ち止まったメディアに対して、森保監督は練習の実施方法を変更すると告げた。
「明日から非公開とさせてもらうことをお願いします。ご容赦いただければありがたいです」
 外部をいっさいシャットアウトする非公開練習は、対象となる試合へ向けた戦術やセットプレーの確認などで導入されるケースがほとんどを占める。チーム内の集中力をさらに高め、同時に情報漏れなども防ぐ目的で、クラブチーム単位でも決して珍しくはない。
 日本代表においても然り。たとえばカタールW杯へ向けたスケジュールを振り返っても、当初はドイツ戦の前々日と前日が冒頭15分間のみの公開とされていた。基本的には前々日に時間をかけて戦術練習を、前日にはセットプレーの確認などが行われてきた。
 一転してチームがドイツ戦へ向けて再始動する19日から、4日間すべてを非公開とした。森保ジャパンが発足した2018年9月以降で初めての措置に、指揮官はさらにこう言及した。
「(ドイツ戦の)4日前と3日前にも戦術的なところを入れたい。もちろんみなさんにもお見せしたいところはありますけど、初戦へ向けてより集中して準備をしたい。もし足りなければ僕がこうしてお話をさせてもらって、そのなかでできる限りの情報をみなさんに持ってもらいたいと思っていますので、そのようなコミュニケーションでご了承いただければ。よろしくお願いします」
 前夜はともにカタールW杯に出場するカナダに、1-2とチーム結成後で初めてとなる逆転負けを喫した。試合後にそのまま国際親善試合の舞台となったUAE(アラブ首長国連邦)の首都ドバイからドーハへ戻ったチームは、18日を開幕前で唯一のオフに当てていた。
 もっとも、ドバイへ帯同しなかった3人は例外となる。
 脳振とうからの段階的な復帰プログラムを踏んでいる遠藤航(29、シュツットガルト)と、カタール入り前から左ふくらはぎに違和感を覚えていた守田英正(27、スポルティング)の両ボランチ。そして、発熱による体調不良を訴え、当初の予定より3日遅れの現地時間17日にカタール入りしたMF三笘薫(25、ブライトン)はこの日も別メニュー調整を行っている。

 

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