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角田裕毅が今日開幕のラスベガスGPを前に苦しい心情を吐露した(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅が今日開幕のラスベガスGPを前に苦しい心情を吐露した(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「現時点で僕が知っているのは決定はまだ下されていないということだけ」崖っぷちの角田裕毅が“大逆転”来季残留にかけるラスベガスGP前に「ナーバスになっていないと言えば嘘になる」と心情吐露

 

「繰り返すけど、特にレース以外の部分では多少ナーバスになっているのは事実だ。一方でヘルメットをかぶった瞬間から何もかも忘れて、このラスベガスの景色を楽しめることも僕の強みのひとつだ。メキシコは明らかにポイントを獲得できたレースだったが、ちょっと残念なピットストップがあった。サンパウロの最初のラップでフロントウィングをぶつけたのは間違いなく僕のミスだったけど、それでもペースは良かった。一番大事なのはチームがそれを知っていること。ペースがまったくないよりはマシだ。ただ、予選ではもう少しレベルアップしなければならないこともわかっている」
 メキシコGPで角田は、タイヤ交換で10秒もの余計な時間を要するクルーのミスもあって11位でフィニッシュ。前戦のサンパウロGPでも再びクルーのミスで2度目の10秒タイムペナルティを科された角田は、完走した17台中で最下位に終わった。対照的にハジャーが8位、ローソンは7位入賞を果たしている。
 大詰めを迎えている来季のシート争いが、パドックでも大きな注目を集めているからだろう。F1公式サイトもメディアデーのフラッシュインタビューで、来季の去就を問う質問に答える角田の映像を公開している。
「現時点で僕が知っているのは、決定はまだ下されていない、ということだけだ。メキシコGP後に発表される、という情報も結局は事実ではなかった。なので様子を見よう。そして、レースを楽しむ。今の僕にできることはそれだけだ」
 ただレッドブル及びレーシングブルズでシートを失えば、来季のF1で居場所を失いかねない。そうした状況に対して意見はあるのかと、個人的な考えを問われた角田はこう答えている。
「特に意見はないよ。そもそも、そういう点を想像することにどんな意味があるのか、という話だよね。全力で取り組むことに完全に集中して、できるだけ多くのポイントを獲得する。今後も目標は変わらない。それだけだ」
 レッドブルが来季陣容の決定を先送りにしたのは、所属ドライバーの合計ポイントで争われるコンストラクターズ選手権で2位フィニッシュが見えてきた中で、角田のモチベーションを維持させる狙いもあると見られている。
 しかし、角田はメキシコ、サンパウロと入賞及びポイント獲得を逃した。レッドブルはコンストラクターズ選手権でフェラーリを抜いて3位に浮上したものの、2位のメルセデスとのポイント差は「32」と逆に広がっている。
 勝負のラスベガスGP初日は、日本時間今日21日午前9時半からフリー走行1回目(FP1)が、同午後1時から2回目(FP2)が行われる。

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