超異例事実が発覚!「結果にどこからも批判の声が出ない正々堂々フェアな判定を」主催者である那須川天心の帝拳サイドが井上拓真陣営に3人のジャッジ選択を任せていた!
関係者によると、その打診を受けた大橋サイドは、真吾トレーナーを交えてチーム内で協議。帝拳サイドの配慮に感謝し、当初はそのジャッジの人選をすることに丁重に断りを入れたという。
大橋陣営にしてもそのことで判定結果に批判の声が出る可能性もある。だが、帝拳サイドがその大橋陣営からの断りを受け入れなかったため、最終的に大橋陣営が3人のジャッジを選択、その推薦をWBCが認定する形で、今回のジャッジ構成が決まった。
今日23日に正式にアナウンスされるが、日本人が2人、外国人が1人の構成になったという。
またWBCは、4回、8回と2度、途中の採点結果を公表する公開採点ルールを採用しておりより判定結果に透明性がある。
もともと日本で開催される世界戦の判定には露骨な地元有利の判定がなく「世界一フェアな国」として知られている。
今回の帝拳サイドの今回の決断は、天心の勝利への自信の表れであり、世間の注目を集めるビッグマッチだけに、その価値とボクシングの権威に傷がつくことがないように配慮したのだろう。
ただ天心も拓真も微妙な判定で終わらせるつもりはない。
前日の公式会見で天心は、判定決着と見込まれていることに対してこうコメントしていた。
「どの局面でもどの展開になろうともいい状況にもってきた。ポイント(決着)になるのか、すぐ終わる(KO)のかわからない。最初からペースを取らないとボクシングは勝てない。でもポイントを取ったからといって逃げ切るとは思っていない。強い人からベルトを獲りたい。それだけ。最初から最後までクライマックスでいきたい」
一方の拓真もこう語った。
「どの場面になっても対応できるように準備はしている。(序盤から)しっかりとポイントを取っていきたい」
天心のスピード&センス、プラス転向わずか7戦で見せている脅威の進化と、大勝負に強いメンタルか。それとも暫定を含めると2度世界のベルトを腰に巻いた拓真のキャリアと総合力か。
どちらが勝ってもおかしくないビッグマッチがいよいよゴングだ。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

