「場外トラブルなんかじゃない」天心vs拓真戦でのブルージェイズのロゴ掲出“不許可”をMLB機構は問題視していなかった!
プロボクシングの井上拓真(29、大橋)が那須川天心(27、帝拳)を判定で下して新王者となった11月24日のWBC世界バンタム級王座決定戦のリングに掲出されたメジャーリーグのトロント・ブルージェイズのチームロゴがMLB機構の許可を得ていなかったことが、有料のスポンサー契約ではないため問題視されていないことが明らかになった。むしろ日本市場への働きかけが、MLB機構に歓迎されているという。
一部米メディアに大げさに報道されたが…
“場外トラブル”なんかではなかった。
拓真が天心を判定で下した名勝負。トヨタアリーナ東京のリングのキャンバスとコーナーポストには、ボクシングでは異例ともいえるメジャーリーグのトロント・ブルージェイズのチーム名と青い鳥のロゴが掲出されていた。
試合前日に発表したブルージェイズの環太平洋ディレクターを務める佐藤英明氏は「トロント・ブルージェイズを知っていただければと協賛させていただいた。トロントという町、カナダという国、いろんなところで興味を持っていただけたら、野球ファンになる方もいるかもしれませんし、野球ファンがよりボクシングを見る機会になればいい」と、この世界戦にスポンサー協賛した理由を説明していた。
ブルージェイズはワールドシリーズで大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希のいるドジャースと対戦したことで日本での知名度がアップ。これを機にさらに日本でのファンを増やし、スポンサー企業の獲得など日本のマーケット拡大を狙ったビジネス戦略のひとつだった。
だが、11月25日に米スポーツサイト「ジ・アスレチック」が、このロゴ掲出がMLB機構の許可を得ていなかったことをスッパ抜き、「MLBのマーケティング規約に違反」と報じた。
メジャーリーグでは、放映権や各種の権利を各チームごとではなく、機構が一括管理している。同サイトによると「MLBのチームはリーグ本部の許可なしに海外で広告を出してはならない」との規約があり、海外のファン獲得や選手獲得についても一定のガイドラインがある。
「日本はMLBにとって非常に重要な巨大市場だが、その国際ブランド管理はコミッショナー機構が一括して行っている。これは、各チームが、市場の取り合いを始める“自由競争状態”を避けるためでもある」とも説明した。
だが、今回ブルージェイズがロゴ掲出の許可をMLB機構から得ていなかったのは、有料のスポンサー契約ではなかったため「認識の違い」があったという。。
関係者によると「有料のスポンサー契約ではなかったので、そのあたりの認識の違いがあったようだが、メジャーリーグは問題視などしていない。むしろ野球とは違ったファン層が見るボクシングの世界戦という注目イベントの中で、ブルージェイズというドジャースとは違うチームを知ってもらい、イメージアップに寄与できることを歓迎して喜んでくれている」という。
実際、MLB機構は、今回のブルージェイズの無許可での海外でのロゴ掲出に関してペナルティなどを科してはいないと見られる。

