「非常に厳しいグループに入った」北中米W杯抽選で日本はオランダ、チュニジア、(ウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニアの勝者)と同組…森保監督は警戒心を強める
同時に吉田はこんな言葉をつけ加えることも忘れなかった。
「グループステージを突破してからは一発勝負ですし、いきなりブラジルがいるグループと当たるので、その意味では結果を出しながらも余力を残すことも必要になってくると思う」
グループステージからは上位2位までの24カ国と、3位の12カ国のうち8位までの計32カ国がノックアウトステージに進む。カタール大会までとはノックアウトステージの試合数がひとつ増える分だけ、選手層の厚さやマネジメントが問われる。
そして、日本が入ったグループFはラウンド32で、グループCの上位2位とたすき掛けで対戦する。グループCにはポット1から歴代最多の5度の優勝を誇るブラジルが入り、さらにポット2から前回カタール大会でベスト4に入り、大旋風を巻き起こしたモロッコが入った瞬間には会場がどよめいている。
キャプテンのMF遠藤航(32、リバプール)を中心に「優勝」を目標に掲げる森保ジャパンにとって、グループステージ、ラウンド32と気の抜けない戦いが続く。それでも強敵との対戦は覚悟の上とばかりに森保監督は前を見すえた。
「ざっくりと言うと、常に最善の準備をして目の前の試合で全力を出し切って勝利を目指す、というこれまでの戦い方は変わらない。日本のアドバンテージは最速で予選を勝ち抜いて出場を決めてから、3カ国のどこでも試合をする状況を想定した準備を進められている点にあるし、対戦がフィックスしたオランダとチュニジアに関しては、私たちの心強いスタッフから(準備を進めますと)すでに連絡が来ている。その意味でも相手国よりも良い準備をして、勝つ確率を上げられるようにしていきたいと思っている」
グループステージの試合会場やキックオフ時間は、今日6日(日本時間7日)に発表される。それでも日本は北中米大会出場を“世界最速”で決めた今年3月以降で、グループFの舞台となるアメリカ中部のダラス、ヒューストン、カンザスシティ、メキシコのモンテレイの気候や都市間の移動も把握。国際サッカー連盟(FIFA)から提示される64の事前キャンプ地からベストの場所を選ぶ作業を含めて、8大会連続8度目のW杯へ向けた準備を加速させていく。

