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  • 「正義が勝った」「プロ意識に欠ける」「醜態だ」井上尚弥と戦ったフルトンが計量失敗のあげく不可解なライト級暫定王座戦で0-3完敗…勝者フォスターにディスられ米メディアから酷評
フルトン(右)のパンチはフォスターに当たらなかった(PBC公式Xより)
フルトン(右)のパンチはフォスターに当たらなかった(PBC公式Xより)

「正義が勝った」「プロ意識に欠ける」「醜態だ」井上尚弥と戦ったフルトンが計量失敗のあげく不可解なライト級暫定王座戦で0-3完敗…勝者フォスターにディスられ米メディアから酷評

 4ラウンドからフォスターはサウスポーにスイッチ。フルトンはガードを固めて距離を詰めようとしたが、身長で5センチ、リーチで4センチ劣るフルトンはステップワークで簡単にコントロールされてしまう。
 フルトンのセコンドが「自分の距離をとれ!」と叫ぶが、ジャブ、ワンツーで、攻め立てられ、まったく何もできず、5、6,7ラウンドのジャブの着弾数は、なんとゼロ。7ラウンドには、ロープ沿いを下がるばかりとなり、場内からブーイングが乱れ飛んだ。
 9ラウンドにはフォスターに再びオーソドックスに戻され、ワンツー、強打の左フックを浴びて口から出血した。チャンピオンズラウンドに入って、さすがにフルトンも反撃を試みようとするが、再びサウスポーに変えられ、突破口を開けず、鼻血を噴き出し血を吐き出した。
 一発逆転を狙うしかなかった最終ラウンドも打ち勝ったのはフォスターの方。再びブーイングが飛び交う中で試合終了のゴングを聞き、フォスターが両手を掲げ、フルトンはコーナーに両手をついてうなだれた。
 「117-111」、「118-110」、「119-109」というジャッジペーパーが読み上げられると、フォスターは右手を上げて跳びはね、フルトンは、苦笑いを浮かべて完敗を認め、勝者に拍手を送った。
 米メディアはフルトンの敗戦を酷評した。
 前出の「ボクシングシーン」は、フルトンの体重超過を「プロ意識が欠けたもの」とバッサリ。さらに「スーパーフェザー級への挑戦は明らかに失敗に終わった。ライト級のデビュー戦では醜態をさらけだした」とまで表現した。
 そのフルトンは試合後にXを更新。
「オシャキー。おめでとう、素晴らしいゲームプランを持っていて、うまく実行したね」と素直に勝者を祝福。今後について「みんなもう知っていると思うけど、もっと強くなって戻ってくるよ!いつもそうだ」と現役続行を宣言した。SNSとのやりとりの中で「引退するなんてオレの血の中にはない」とまで言い放った。
 だが、前出の「ボクシングシーン」は「今後の進路について難しい決断を迫られる」と厳しい見立てをしている。
 一方のフォスターは、15日以内に、このライト級の暫定王座を守るか、スーパーフェザー級に戻るかの判断を下さねばならない。ライト級の正規王者は、シャクール・スティーブンソン(米国)で、来年1月31日に、1階級上のWBO世界スーパーライト級王者のテオフィモ・ロペス(米国)に挑戦することが発表されている。
「今回の勝利は、シャクール(・スティーブンソン)の指名挑戦者になるという意味で完璧な形になった。ライト級にとどまるか、スーパーフェザーに戻るかは15日以内に決めるつもりだ。でも、次は統一戦か、ライト級の大きな試合になる。タンク(ガーポンタ・デービス)? シャクール? 話をしようじゃないか」
 フォスターの気持ちもライト級での戦いに傾いている様子。
 WBA世界ライト級王者は、ユーチューバーのジェイク・ポール(米国)の試合を逮捕騒動で流すなど話題満載のガーポンタ・デービス(米国)。前出の「ボクシングニュース24」も「ライト級に残って Wスティーブンソンや他の王者との試合を狙う方が得策だろう。スーパーフェザー級で戦うより、はるかに大きなお金を手にできる」との見通しを報じている。

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