「クレイジーな事が起きる」1年後に井上尚弥vs2階級下の3団体統一王者ジェシー“バム”ロドリゲスのスーパーファイトが実現？！英大手プロモーター幹部が明言…中谷潤人戦の予想はモンスター勝利

　スーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥（32、大橋）らが出場する「The Ring V: Night of the Samurai」（27日）のメディアワークアウト（公開練習）が24日、サウジアラビア・リヤドの「グローバルシアター」で行われ出場10選手がシャドーやミット打ちなどを披露した。英大手プロモーター「マッチルーム」のフランク・スミスCEが取材に応じてプロモートしているスーパーフライ級の3団体統一王者のジェシー“バム”ロドリゲス（25、米国）と井上の「スーパーマッチを1年半後に目指したい」とのプランを明かした。また来年5月に東京ドームで予定されている中谷潤人（27、M.T）戦の勝敗についてモンスター勝利を予想した。

　やはりモンスターを中心に世界が回っているのかもしれない。
　リヤドシーズンとの関係が良好で数々のビッグマッチを提供してきた英大手プロモーター「マッチルーム」のスミスCEが日本のメディアの取材に対応。メインを張る井上にリスペクトを示した上で、プロモートしているスーパーフライ級のWBC、WBA、WBOの3団体統一王者のバムの今後の構想について明かした。
「今回はアメージングなショーだ。この盛り上がりは、今まで見てきたイベントの中でレベルの高いセットだね。井上はウチの（契約しているムロジョン）アフマダリエフを倒している。スぺシャルな選手。バムとのカードが組めればスーパーファイトになる。階級が違うことはわかっている。将来的にその試合を目指したい」
　モンスターvsバムのスーパーファイトの実現を目指すことを明言した。
　バムは23戦無敗。現在5連続KO中でレジェンドのファン・フランシスコ・エストラーダ（メキシコ）を7回に沈め、前戦では井岡一翔（志成）が2度対戦して勝てなかったフェルナンド・マルティネス（アルゼンチン）を圧倒して10回に倒して米老舗「リング誌」のパウンド・フォー・パウンド4位に急浮上している、
　スミスCEの井上への評価は抜群だ。
「彼の積み重ねたキャリアがパウンド・フォー・パウンドの上位にいさせている。（3階級4団体統一王者）テレンス・クロフォードが引退し、（3団体統一ヘビー級王者）オレクサンドル・ウシクのキャリアもそう長くはない。本来ならバムが1位だと言いたいところだが、井上がトップに立つチャンスがある」
　井上がパウンド・フォー・パウンド1位に返り咲く可能性について言及。また日本のボクシング界を井上が引っ張っていることについてもこう称賛した。
「どこの国でも看板の存在がいる、英国なら（ヘビー級の元3団体統一王者のアンソニー・）ジョシュア、メキシコなら（前スーパーミドル級の4団体統一王者のサウル）カネロ（アルバレス）。井上は、それくらい大きな存在。大成功して、他の選手にとってポジティブな影響を与えている」