荒れる?!有馬記念を騒がせた“疑惑の登録馬問題”で1番人気のレガレイラに包囲網?!その影響は?
今春のドバイシーマクラシックでは、そのガランダガンを撃破しており、破壊力はワールドクラス。レース後に英語で質問された優勝インタビューで戸崎圭太騎手が「ベリーベリーホース」と答え、大きな反響を呼んだ。
今回は悩んだ末にレガレイラではなく、ダノンデサイルを選択したが、その決め手となったのもドバイでの圧巻の走りにしびれたからだ。
力むことなく直線に向いたときの強さは現役ナンバーワン。ジャパンCのレース後、放馬するアクシデントがあったが、幸いノーダメージで安田翔伍調教師も「前走はレコード決着の3着だったが、反動もなく体調面の上積みを感じる。
最終調整は過度な刺激を与えず、軽めの追い切りにした。穏やかな気持ちでレースに臨めそう」と満足顔だった。昨年は逃げて3着だったが、今回は先行策から突き抜けを狙う。
相手は中山で皐月賞とセントライト記念を勝っているミュージアムマイル。2枠4番の好枠を引き、陣営の士気は上がっている。3歳馬とあって斤量が2キロ軽いのも大きな強みだ。
前走の天皇賞・秋ではマスカレードボールと差のない2着に入っており、引き続き騎騎乗するクリスチャン・デムーロ騎手も「以前に比べ、体がしっかりして瞬発力にも磨きがかかった。マスカレードボールを物差しにすれば、ここでも勝負になるはず」と分析。「いい枠をを引けたし、コース相性もいい。2500メートルの距離も小回りの中山ならカバーできそう」と話す。
もちろん、メイショウタバルも天皇賞・秋でコントロールのきいた逃げを演じており、これが今回につながる可能性もある。武豊騎手は「気性が難しいのでまだつかみどころはないが、ポテンシャルは高い。スタミナが方だし、中山2500メートルは合うイメージがある」と虎視たんたんと宝塚記念に続く春秋グランプリ制覇を狙っている。ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」にゆかりのある日高産。亡くなった先代オーナーへの思いも込めた出走でもあり、ドラマがあるとすれば、この馬か。
もちろん、昨年3歳で有馬記念を制したレガレイラも有力候補。ただし、ゲートに不安があるため、3枠5番の奇数枠がマイナスに働く危険性もある。
シンエンペラーは望み通りの1枠2番。ジャパンCを使われ、体調はアップしており、今回は勝負になる水準に達している。あと、今回がラストランとなるジャスティンパレスも2枠3番の好枠を生かし切れば、上位争いは可能だろう。

