
SNSで物議!「超RIZIN.4」で朝倉未来に1-2判定負けしたクレベルの「絶対に負けていない。明日にでも道場破りだ」の怒りの抗議は正論だったのか…未来次戦は大晦日「選択権があるなら平本蓮」
1ラウンドから朝倉はコーナーに押し込まれ、強引に倒されて下から三角締めを狙われたが、すっと手を抜き、立ち上がり、両手を広げて「どんなもんだい?」とアピールした。逆にグラウンドの攻防では、トップをとってパウンドを落とした。スタンドでは、右のハイキック、左のボディストレートと攻め立て、飛び膝蹴りからの左右フックを振り回して、朝倉が得意の打撃でペースをつかんだ。
2ラウンドではバックをとって崩され、ピンチを迎えかけたが「バックを突かれても(エスケープは)得意だった。クレベルの寝技は異次元なのでなるべく(バックを)取らせないことを徹底してやってきた」とスキルを磨いた朝倉は、うまく体を入れ替えて、上になり、強烈な右肘を落とした。これに関しては、クレベルも「唯一の有効打だった」と認めている。
クレベルは「朝倉は何もしていない。前にも来ていない。フィニッシュをされるのを避けているだけ」と主張したが、見栄えも含めて、打撃でダメージを与えたのは、朝倉の方だった。
3ラウンドはクレベルがあらゆる引き出しを使ってテイクダウンを狙って攻め続けた。朝倉は防戦一方だったが、右足をうまく使って簡単にテイクダウンを許さず、引き込まれてもクレベルは決め切れなかった。あわやのシーンさえ一度もなかった。
RIZINの判定は各ラウンドのマストシステムではなく、前述した3つの優先順位で5分3ラウンドの15分間を「試合全体を総合的に評価する」というもの。どちらも決め手を欠いた試合だっただけに判定が割れるのも無理はなかった。
榊原CEOは判定論争にこんな見解を示した。
「ジャッジ泣かせの試合。どっちに(手が)上がっても不思議じゃない。ファンの中でも、どちらびいきで大きく変わる。プロモーターとして、こういう局面を何百回も目の当たりにしているが、(過去で)1、2を争う判定が難しい試合。スプリットになったが、朝倉の勝利という公平な形で判定が出た」
そして「あくまでも私見」としてこう続けた。
「アグレッシブは何をしてアグレッシブか。表現幅が大きい。テイクダウン、バックを取りにいくことがアグレッシブなのか、打撃を避けるためのエスケープなのか。それはわからない。テイクダウンもバックも取れないなら打撃戦を挑めばいい。トータルマストで取る。1ラウンドから打撃を効かせたのは未来。2、3ラウンドにアクションを起こしたのはクレベルだが、リアクションは未来」
ジャッジの判定を支持した。
これで1勝1敗。リング上から朝倉は花道を去るクレベルに向かって「これで1対1。もう一度やろう」と声をかけた。
クレベルも怒りを込めた過激な表現でダイレクトリマッチを求めた。
「ブレイキングダウンでも、路上の喧嘩でもいい。再戦したい。明日でも道場に殴り込みにいってもいいくらい」
本気か?と聞かれ「言っただけで実際にするわけじゃないが、数年前の私なら本当にやっている」と返した。